ドラム式洗濯乾燥機が欲しいけれど、夫に言い出せずにいます。
育休中のワーキングマザーです。毎日子供をみながら家事をしています。
私なりに頑張っているのですが、うまくこなせている感じがしません。
ドラム式洗濯乾燥機を取り入れて少しでも家事を減らしたいのですが、
節約家な上に「主婦が家事をするのは当たり前」と考える夫に言い出せずにいます。
復職後を考えても不安です。
ANSWER
ご質問ありがとうございます。
仕事に家事に育児。家族のために日々頑張っているお母さん、毎日お疲れさまです。
一言に家事といってもいろいろありますよね。
料理、洗濯、掃除をはじめ、ゴミ出し、アイロンがけ、電球の取り替えに至るまで…。
サザエさんのような一つ屋根の下に専業主婦が二人いるような暮らしとは打って変わって、今は、共働き世帯が専業主婦世帯を上回り、2015年には割合としては全体の64.6%と6割を占めるようになっています。(総務省統計局発表「平成27年(2015年)国勢調査」より)
「家の事(こと)」と書いて家事。
衣食住にまつわる「家のこと」全般が家事であり、仕事から帰宅後に一つ一つどれも完璧にこなそうとすると時間が足りないのは当たり前のことなのです。それでもまだまだ日本における家事の位置づけは昭和のままで理解を得られていない現状がありますよね。
一般的に、男性は論理的に説明されて納得できると考えが変わる傾向があると言われています。また、仕事をする上で「効率化・合理化」は必須なので、その観点から話してみるのもいいかもしれません。
今日は「ドラム式洗濯乾燥機なんて高いものは無駄!家事は自力でやるべきだ!」そんなお考えを持つ方にも納得していただけるように、悩める子育て世代(そしてシニア世代も!)にこそオススメしたいドラム式洗濯乾燥機のメリットについて考えてみます。
〈ドラム式洗濯乾燥機を取り入れるメリット〉
1.体への負担が楽になる
2.エコ&衛生的
3.時間が生まれる(家族との時間が増える)
ドラム式洗濯機メリット1:体への負担が楽になる
たかが洗濯、されど洗濯。一言に洗濯といっても、
- 汚れたものを洗濯機に入れる(傷みが気になるものはネットに入れる)
- 洗剤や柔軟剤の量を測る
- 干す
- 乾いたら取り込んで畳む(もしくは掛ける)
- クローゼットにしまう
といった多くの作業工程があります。
あまりにもひどい汚れの場合は、予洗いが必要になることもありますよね。
脱水された洗濯物は重さもあり、しゃがんで洗濯カゴから取り出し、手を高く上げながら干す作業も一苦労。
一戸建てで、違う階に洗濯機と物干し場所があるならなおさら大変です。これでは、腰にも肩にも負担がかかってしまいます。
一方、ドラム式洗濯乾燥機を利用すれば、
4.畳む
5.クローゼットにしまう
といった工程からは逃れられませんが、シワが気になるものだけを脱水後に干せば良いので、重い洗濯物を持って移動する必要がありません。
干したり取り込んだりが面倒でついつい洗濯物を溜め込んでしまうという方には、心強い味方になってくれること間違いなしです。
ご質問者さまは育休中ということでしたので、小さなお子さんを抱っこする頻度も高いと思います。抱っこも肩や腰にくるので、体が痛いという話から洗濯の苦労を話してみるのもいいかもしれませんね。
ドラム式洗濯機メリット2:エコ&衛生的
節水、節電という面から見てもドラム式洗濯乾燥機はとても優秀です。
使用する水の量が少ないので、洗剤濃度が高くなり皮脂汚れを落としてくれます。購入時の初期投資こそかかりますが、毎回の水道代や電気代などのランニングコストを考えると、使用頻度の高いご家庭ほど早く元を取ることができるかと思います。
そして衛生的。
夏のからりとしたお日様の下で外干しできるのであれば、それに勝るものはないのかもしれませんが、日光は洗濯物が色褪せてしまいますよね。
ドラム式洗濯乾燥機は、温風で乾燥させるので乾かすたびに洗濯物の除菌ができます。
梅雨や冬の間外に干すことができない場合の室内干しであるあるの、生乾きのにおいが防げることもメリットの1つです。
省エネや節約は、老若男女問わず受け入れやすい概念なのではないでしょうか。さらに、今だとSDGsも考えていく必要があります。
また、新型コロナウイルスが流行している今だからこそ、これまで衛生面をさほど気にしていなかった人も気にし始めているかもしれません。
さらにもしご家族に花粉症やダニアレルギーの方がいる場合、除去効果をうたっているドラム式洗濯乾燥機もありますよ。
これらのメリットを伝えていくことで、見方が変わるかもしれませんね。
ドラム式洗濯機メリット3:時間が生まれる(家族との時間が増える)
そして何より一番のメリットとしては、時間が生みだせるということ。お金で「時間を買う」とよく言いますが、それが笑顔につながると思うのです。
洗濯に割いている時間をご家族との団らんの時間にあてることができたなら。
もしくは、自分癒しのための読書やドラマを観る時間にあててもよいでしょうられたなら。
時間の余裕が心の余裕につながり、家の中に笑顔が増えていくのではないでしょうか。
「家事をずっとしているのではなく、もっと家族みんなで過ごす時間を確保したい」
そんな切り口から話をしてみてもいいかもしれませんね。
そのこだわりは誰のため?何のため?
最後になりますが、今回のご相談のように家族の誰かが
・家事は主婦がやるもの
・機械に頼って楽をするなんて贅沢はダメ
と考えているケースはよくありますし、主婦の方自身が自分に対してそう思い込んでいるケースさえもまだまだあります。
洗濯物一枚一枚をきちんと手で干すべき…。その「べき」は何のため、誰のためでしょうか。
考える暇もなく慌ただしく過ぎ去っていく毎日の中で、いつの間にか生まれた「べき」の数々。そのこだわりがそれは本当に自分や家族に必要なものなのでしょうか?
ドラム式洗濯機のメリットまとめ
この記事では、ドラム式洗濯乾燥機を導入することのメリットについて考えてきました。
ドラム式洗濯乾燥機はお値段が張ることもありますが、決して贅沢品ではないのではないでしょうか。
購入時の価格だけで判断するのではなく、何のために必要なのか、その結果生まれる効果はどんなものなのかが明確になると、反対派の方も納得できるのかもしれません。
「家族のため」だとしたら、迎え入れやすいという方もいらっしゃるでしょう。
今、家事がうまくまわっていないと感じ、苦しい思いをされているかもしれません。「家事が大変」というアプローチではなく、少し視点を変えてドラム式洗濯機のメリットを伝えていくことで、もしかしたら状況が変わるかもしれませんね。
少しでも家事育児のご負担が減ることを祈っています!
<ライターのコメント>
洗濯はそれほど苦にならないけれど、掃除がどうも苦手で…という方はロボット掃除機を。掃除も洗濯も苦にならないけれど、お料理全般が苦痛…という方は自動調理鍋もよいでしょう。まずは、やりたくないな、苦手だなというついつい後回しにしてしまう家事の相棒を迎え入れてみてはいかがでしょうか。
ちなみに我が家の洗濯機はスマホ対応なのですが、アプリ設定の際に「せんたくき」にちなんで、「センタッキー」と名付けました。アプリ設定をすれば、洗剤・柔軟剤の残量もスマホにお知らせが届きます。時間のある時に一袋分洗剤や柔軟剤を補充しておけば、朝柔軟剤がきれていて大慌て!!なんていうこともなくなります。外出時も「まもなく洗濯が終わります」と健気にお知らせしてくれます。やったりやらなかったり、そんな気分に左右されることなく、毎日きちんと洗濯をこなしてくれるセンタッキー。笑
今では絶大な信頼をおく頼れる相棒です。
この記事を書いたのは…
石田千織
約18年間の会社員生活を経て、家族と向き合う時間を増やしたいため専業主婦となる。仕事と家事を両立するための時間術、子育て、ファッションそして片づけに至るまで暮らしに関わるあらゆることを試行錯誤してきた経験から、多くの女性が抱えるお困りごとに寄り添えるのが強み。一人でも多くの女性たちに笑顔を、そして彩りある『心地よい暮らし』をお届けすべく、日々邁進中。二児の母。