片付けブログ
職業病すぎて、ありとあらゆることが片付けにつながる今日この頃。
仕事をしながら、生活をしながら片付けに関するアレコレをブログで綴ります。
自分軸が欲しいなら、片付けで鍛えていく(2021.11.08)
片付け(厳密には、整理収納も含んだ意味)で不可欠なのは「基準」です。
この基準は、とにかく片付ける本人がしっかり持つべき「判断基準」のことで、人によっては「自分軸」と呼ぶ人もいますよね。
片付け作業では、最終的に判断しなくてはいけないことがたくさんあります。
例えば…
- 何を残す?何を手放す?それはなぜ?
- どこに配置する?
- どんな収納方法を使う?
- どんな基準で物を買う?
- どのくらいの状態まで使ったら手放す?
などなど、これらすべての基準は統一基準があるわけではなく「個人の自由」です。
で、やっぱりその基準がないといちいち迷ってしまうことになるし、
判断ができないと滞ってしまいます。
物の片付けシーンでは判断ができないと、物が溜まってしまいます。
じゃあ、その基準を自分の中で作るには、明確にするにはどうしたらいいの?
というと、実際に片付けをしながら自分の考え方や価値観を捉えること。
何か行動を起こす時には、かならずその背景に判断や決断があるのですが、その元となる考え方や価値観って普段はいちいち意識していません。
(人はそうやって省エネしながら生きています)
なので、片付けながら意識的に
「何で持ち続けたい?」
「なんで手放したい?」
「何で使わないのに手放せない?」
「何で手放せる?」
等々、いちいち考えていくと気づけることがあります。
そういった基準がはっきりしていると、迷うことも少なくなりますし、物との付き合い方や、どこまで片付けるかを決めることもうまくなりますね!
何も出ていないピカピカな状態になっているのか?(2021.11.09)
これ、最近聞かれたことですが
「よくインスタとかブログに、「今日も1日終了♪」的な感じで
何もなくてピカピカな状態のキッチン写真が掲載されているじゃないですか。
やっぱり戸井さんもそうなんですか?」
という質問。
ほうほう。世の中的には「片付けの仕事=何もない状態ピカピカ」だと思われているということですね。
さて、どう思います??
そんなわけあるはずないじゃないですか(笑)
私の場合は…
食器・鍋を洗い終えて、シンクや排水口の掃除をする
↓
キッチンの上を拭く
↓
使った布巾やスポンジを漂白剤に漬けて朝まで放置
という流れなのでシンクには一晩中ボウルがありますし。
水切りカゴには鍋とか乾かしっぱなしですし。
もちろん、何もなくてピカピカな状態のキッチンが最高にすっきり気持ちがいいのは事実だと思いますが、必ずそこまでやらなければならないわけではないと思います。
質問の意図は、「片付けを仕事にしている人はそれが当たり前なのか?」だったのですが、この辺りは個人差なのではないでしょうかね。
やりたい人は、やればいい。
やらなくても、何も問題はない。
片付けに苦手意識を持っている人の傾向の1つに、完璧主義的な考え方があると感じます。
完璧にピカピカにしないとダメなんじゃないか。
完璧にしないと、片づいているとは言えないのではないか。
この思考回路になってしまうと、色々葛藤がでてきてしまいますね。
もしキッチンをピカピカにしないことで実害が出ているのであれば、
それを特定してどうすれば解決していけるか対策を練った方がいいですが、
上に書いたような「思い込み」のせいで辛いのであれば、思い込みをとっぱらう努力をした方が早いかもしれませんね。
ちなみに、写真は2014年頃。一時期私も「何も出てないキッチン」を継続していたので、その写真を発掘しました。
やっぱり物が出ていないとスッキリしていますね。
じゃあ今、同じように毎日ここまでやるかと言ったら…やりませんね。今は他に優先時間が高いものがあります。
ライフオーガナイザー2級講座を開講しました(2021.11.10)
今日は久しぶりに2級講座を開催しました。
2級認定講座は3名以上で開催というルールがあるので、前回は最少催行人数に満たず開催できなかったんですよね…(苦笑)
今回は無事開催できてよかったです。
ご参加いただく方の年齢も、家族構成も、暮らしているエリアも、片付けに困っている度合いも、
本当にバックグラウンドが何もかもが違う状態で講座を開催するのは、毎回とても刺激的です。
2級講座前半では、
・なぜ片付けが大切か
・ライフオーガナイズとは何か?他の片付けと何が違うのか?
・片付けられない5つの要因
・片付けと脳の話
について理解を深めます。
ライフオーガイズは物や空間だけでなく、人にフォーカスを当てることが最大のポイントです。
今の世の中情報はどこからでも得ることができます。
本、雑誌、SNS、youtube。
でも「受動的に知る」ことと、「能動的に学ぶ」ことは違うんですよね。
受動的に知るだけでは、自分の想像できる範囲でしか受け取れませんが、
能動的に、自分事にしながら学ぶことでより腑に落ちる、理解が深まると思っています。
オンライン講座は3時間講座が2回なので、後半はまた来週に続きます!
楽しみです!
ピカピカお風呂(2021.11.11)
急遽予定がキャンセルになってしまったため、内勤日。
最近作業ばかりしていたので、1日落ち着いて内勤ができると1日がとても長く、溜まっていた今後の仕事の準備も一気に進んで大満足。
12月の予約をしようと思って電話をした「おそうじ本舗」のクリーニングも、タイミングが合って早速来てもらえてお風呂がピカピカになりました。
「ハウスクリーニング市場はここ10年間で成長率240%、特に直近3年間で160%と急激な伸びを見せており、2015年当時は2,000億円程度だった市場規模も、2021年内に1兆円に達するという予測も出ているなど、今最も注目されている売り手市場です。」(https://www.osoujikakumei.jp/osouji_blog/archives/31)
とのことですが、私の周囲にも利用されている方が結構いたりして、だんだんと浸透している感じがします。
掃除もやろうと思えば自分でもできるものですが、何に時間を使うのか、お金を使うのか、考えた時により優先度が高いものがあれば他人を頼ることもできますね。
最近ずっとお風呂に入るたびに汚れが気になっていて、エプロン外して奥から掃除しなくちゃなーって思っていたのですが、
この毎日の「イヤだなー」「やらなきゃなー」「時間ないなー」の思考も結構頭に負担がかかっていました。
常にネガティブなことを頭に置いておくのってストレスになりますよね。
そういった意味でも、お風呂がキレイになって気持ちがいい以上にストレスが解消されるのだと思いました。
さ!また日々の簡単掃除をがんばって少しでもキレイを長続きさせたいと思います(笑)
人、物、空間、仕組み…変えるのは何なのか(2021.11.12)
片付けたいと思っているけれど、なかなかうまくできない方の中には
「やっぱり自分は片付けられないのか…」
と悲しい気持ちになっている方もいるかもしれません。
自分は片付けが得意だけれど家族が苦手で、
どうにか片付けられるようになって欲しいと願っている方の中には
「どんなに物を減らして片付けを手伝ってあげても、本人が変わらないと何も変わらない」
とやりきれない思いを抱いている方もいるかもしれません。
これらに対して、これまでの経験から感じていることがいくつかあります。
それは、
- 自分が片付けやすい方法がわかると、片付けやすくなる
- 片付けやすくなったとしても、生来超キレイ好きな天性で片付けられる人と同じにはならない
- どこまで片付けるかは自分で決めていい
- 自分で変わりたいと思わない限り、変わらない
- 片付ける決心をしないと、片付けない
- 他人を変えることはできない
片付けにまったく関心がない方もたくさんいます。
で、関心がないことは意識が向かないので片付けようとか、片付けなくちゃという気にもなりません。
また、脳の特性によってなかなか片付けられない方もいます。
(この辺りは、目に見えないことだし、本人が困っていないこともあるので本当に難しい。)
特性で片付けが苦手な人に対して「自分で片付けられるように」というのは
視力が悪い人に「何で見えないの?もっと見る努力をして!」
というのと同じなんだけれど、「多くの人がある程度片付けられる=それが当たり前」と思われているので、理解は広がっていないのが現状だと思います。
精神的に元気ではない場合も、やっぱり生存に直結すること以外できなくなったりもします。
ただ片付けないと生きるのに困る状況に近づいている場合は、やっぱり片付けたいですよね。
そんな時にはその人がどうすれば片付けの(片付けるの中でもさらに詳しく何をどうするか)行動を起こせるのか、そこまで含めて仕組みを作ります。
例えばお子さんの片付けでよく聞くのが、
「もう中学生なんだから、自分のことは自分でしっかりとやるべきだ」
系の話なんですが、もしできないのであれば年齢関係なく1つ1つ積み上げ直します。
片付けることが自分のやりたい事ではない場合、
「やりたくなくても、やらないと困るから今やろう」
とならない人もたくさんいます。
でもいざ行動を始めると、ちゃんと進められる人もいます(もちろん、進めることができない人もいます)。
行動のきっかけさえ作ることができたら片付けられるのであれば、そのきっかけを作ればいいと思います。
それは「自力で」ある必要はありません。
「片付けなさい」で終わらせるのでなく、その場に一緒にいて見守るなど方法はあります。
…おっと、思いが溢れすぎてどんどん長くなってきた。これもコラムとしてもう少し省略した部分を足してリライトしたいネタですね。
タイトルに戻りますとね、変えるのは何なのか?
他人の力では「人」は変われません。
だから、変えるのはその人に合わせた環境なんですよ。
仕組みは、本人に合わせて作るから有効なんです。
他人が作った仕組みは、多くの場合機能しません。
(中にはルールを決めてもらえばそれに従って行動できるタイプの人もいらっしゃいますが)
ということで、変えるのは何なのか?ぜひ考えるきっかけになるといいと思います。
とどめを刺してはいけないのだ(2021.11.13)
今週もあっという間に終了です。
さて、今週は久々に何度もこのタイトルにある「とどめを刺してはいけない」というフレーズが頭をよぎりました(苦笑)
今日は感情の整理、気持ちの片付け的な話。
たとえば、子どもが朝寝坊&前日に準備していないからバタバタ。
そして車で送って行った駅の近くになって「ICカード忘れた」とか言ってきたら…
イラっとするわけです。
その背景には、
- いや、2日前に寝坊で遅刻したから「前の日に完璧に準備を終わらせた方がいい」って言ったよね?
- 車で送るのも二往復したら、朝からロス30分なんだよ?これからこっちも仕事やねん。
- 昨日の夜、youtube見ながらグタグタ宿題やってたから遅くなるんだよ
等々、「THE親っぽい理論」が脳裏にぽんぽん出てきます(苦笑)
でも本人にも悪気があるわけではなくうっかり忘れてしまっていて、
当事者だからこそ遅刻ギリギリだと焦っていたりして。
その場で私が上記背景みたいなことを
「だから言ったでしょ!(怒)」って車の中で延々とまくし立てても
本人はますます凹むだけで(もしくはまた言われると思ってすでに聞いていない←こっちが有力説な気がしてきた)
何もいい方には進まないわけですよね。
いくら落ち度が明らかだったとしても、ミスをして凹んでいる本人に追い打ちをかけるようにとどめを刺してはいけないのだ。
自分がミスをして「しまった」って凹んでいる時に責められたらただたださらに傷つくだけに決まっている。
だから、その場ではしっかりと励まして、焦っている時はまたミスしやすいから気を付けてと伝えて、そして後から対策を考えた方がいい。
・
・
・
・
・
ってわかってはいるけれど、
まあ・・・とどめを刺したよね・・・まだまだ修業が足りないわ、私も(苦笑)
今週も一週間お疲れさまでした!