片付けの意味とは? 片付ける意味がわからない方へ。
片付ける意味がわからない
片付けてもまた散らかるし。
どうせ散らかるなら、今時間をかけて片付ける意味なくない?
別に片付いていなくても、困らないし。
よく聞くセリフですね!
でもこう考える人は100%片付けが苦手な人、片付けられない人なんです。
片付けが好きだったり得意と感じたりする人は、片付けの意味を理解していますし、片付けの意味を説明できないとしても片付いている人は体で理解している=習慣になっているので「片付ける意味がわからない」なんて考えないのです。
片付ける意味がわからない人は自分で片付けをして整理整頓された空間で生活した経験がないので、そういった空間での生活やメリットを想像できないのです。
この記事では、片付ける意味について考えていきます。ぜひご自分に置き換えて考えてみてください。
片付けとは何なのか?
そもそも、片付けとはどんな行動を指すのかを知らない人がたくさんいます。
片付けに関する言葉はたくさんありますが、
掃除 | 汚れを落とす/清潔を保つ |
片付け | 使った物を定位置に戻すこと |
整頓 | 出し入れしやすいように順序だてて収納する |
収納 | 物の定位置を決めて収める |
整理 | 物の要不要を判断して不要なものを手放す |
このように、本当はそれぞれが違う行動を表す言葉です。
一般的にはすべてを「片付け」とか「整理整頓」と呼びますし、これらの言葉の厳密な使い分けは片付け業界の人していないです。
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この記事でも、特別な場合以外は「片付け」は整理から片付けまですべてを指し示すものとして使っていきます。
一般的に言う「片付けの意味」とは・・・
ここから、本題の片づける意味について考えていきます。
一般的に片付けの意味というと「なぜ片付けをするのか」が思いつきます。
- 探し物をしなくて済む
- 何かを始めたい時にすぐ取り掛かるため
- 二重買いを防ぐため
- 掃除をしやすくするため
確かにそうなんですよね。
片付けておけば、すべての行動をスムーズに始めることができます。イメージとしては、散らかっていると日々の暮らしすべてが障害物競争のような感じですね。
何かしようとしても、探すことから、片づけてスペースを確保することから。それでは余計な時間、労力を使ってしまいます。
ではここからさらに一歩進んで片付ける意味を考えます。
片付ける意味は、人生の質の向上
人生の質といえば、QOL(クオリティオフライフ)。
QOLの定義は、
(ウィキペディアより)
です。
こう捉えると、いかがでしょうか。
例えば
足の踏み場もなく、ゴミも散乱している散らかった部屋は、あなたらしい生活ですか?
その部屋での人生に幸福を見出せていますか?
もし開き直りではなくて心の底から
「散らかった部屋こそが自分らしい!散らかっていてどこに何があるかわからない、ゴミに囲まれていることが幸せな人生だ!!」
と確信されていて他人にも迷惑を掛けていないのであれば、その人にとって片付ける意味なんてないと思います(他人への迷惑の例:異臭発生、借りたものを返さない、借りたものを汚す、支払い滞納など)。
幸福つながりで余談ですが、以前コーチングやスピリチュアル、風水などについて調べたことがありました。
これらはすべてよりよく生きるための「自己啓発」と位置付けられていると思いますが、どの教え(?)でも必ず始めの段階で「身の回りを整える」が出てきます。
片付けがなぜ自分らしい生活に繋がっていくかについては後述しますが、幸福につながる手段であることはどのジャンルの自己啓発から見ても共通しているように思います。
もし今「片付ける意味がわからない」と思っている方が、部屋が散らかっていることを人に知られたくないと少しでも感じているのであれば、その生活を自分らしいとは思いたくない、思われたくないわけですよね。
部屋が散らかっている状態が自分らしくないのであれば、片付けて今よりも自分らしい生活を送り、自分の人生に幸福を見出せるようにしませんか。
それが片付ける意味です。
片付ける意味は、基準が明確になるから人生の質が向上する
片付ける意味は、人生の質の向上です。
でもこれだけを聞くと「きれいな部屋でも幸せじゃない人もいるから、その理論はおかしい」と思う人もいますよね。その通りです。
ただ部屋がきれい(に見える)だけ、物を捨てるだけでは自分らしい生活には到達しません。
先ほど書いたとおり、人生の質の向上につながる理由は、
片付けをしながら自分の暮らしやモノゴトに選択基準や秩序がある状態をつくっていくから
です。
片付ける意味がわからない方は、普段からモノゴトを選ぶ基準があいまいなので、物を整理しようとする時にスムーズに要不要の判断ができないことが多いです。
- 何が自分にとって必要なものなのか
- 物をどのくらい持っていたらちょうどいいのか
- それをどこにどうやって収納したら自分は使いやすいのか
これらすべて判断が必要なのですが、片付ける意味がわからない方だと普段から基準を明確にしていないため、パッと判断することができません。
基準がなく判断ができない影響は、部屋の片付けだけに限らずその人の生活のありとあらゆるところに及びます。
- 時間の使い方
- お金の使い方
- 人間関係
これらの場面で優先順位を付けられなかったり、間違ったりします。また、判断ができないので優柔不断になったり、逆に思い付きで判断してしまい後悔したり、同じ過ちを繰り返したりします。
「片付けで人生が変わった」というフレーズをきいたことがあるかもしれません。
これもただ部屋がきれいになったから人生が変わったわけではなく、自分の基準が明確になったことで生活のありとあらゆる場面で迷うことが減り、選択がしやすくなったから人生が変わったと感じるのです。
片付けの意味がわからない場合は、まずは「長期的なメリット」優先に行動してみる
きっと片付けの意味を知っても、あまり腑に落ちていないかもしれません。
それは、人間は想像力には限界があるので自分がまったくの未経験の状態を経験者と同じように思い描くことはできないからです。
ではどうしたらいいのかというと、まずは自分にとって長期的な利益が出るように投資的な発想で片付けを進めることです。
簡単に言うと、片付けたらどんないいことがあるのかな!?を考えるところからスタートです。
多くの片付けが苦手な人は、短期的・目先のメリットにつられています。
「今、疲れているからこのまま寝てしまおう」
「今は、●●したいから明日片付けよう」(の繰り返し)
「ま、いっか」
この傾向を意識して、目先のメリットから長期的なメリットを考えるようにします。
何に利益を感じるのかも人それぞれですが、
・金銭的な利益
・時間的な利益
・人間関係的な利益
・健康的な利益
・自己イメージに対する利益
例えば…
・片付いていれば、二度買いで失うお金も、基準なく無駄遣いをするお金もどんどん減っていきます。
・今少しでも片付けてしまえば、明日はもっと自分がやりたいことができます。
・片づいていれば、何かをやるために片づけからスタートすることがなくなります。
・片づいていれば、そのタイミングで気持ちよく人を招けます。
・片づいていれば、借りたものをなくしません。
・片づいていれば、ハウスダストアレルギーにならないか、症状が軽くなります。
・片づいていれば、自分に対するイメージが改善します。
こういったメリット、利益を考えながら片付けをスタートするといいと思います。
そして片付けに取り掛かった際には「基準」を意識してみてください。
服を例にすると、必ずよく着る服とそうでない服があります。
よく着る服の理由は何か?
着ない服の理由は何か?
それを持っている服すべて(じゃなくてもいいですが、10枚以上)に対して考えてみると、必ず共通項が出てきます。
よく着る服:
・着心地がいい
・手入れが楽
・おしゃれに見える
着ない服
・丈が短い
・洗濯が大変
・なんか変
その共通項を抽象化したものが「基準」です。
この例だと、服選びの基準は
・着心地の良さ
・手入れの楽さ
・丈がちょうどいい
・おしゃれに見える
この基準に合う服が必要な服となります。
一度基準が明確になれば、この先服を買う時にも基準を満たす服を買えるようになるので無駄買いも減りますね。
片付けの意味まとめ
この記事では、片付ける意味についてまとめました。
片付ける意味は、本質的には人生の質の向上、自分らしい生活に幸福を見出していくことです。
自分らしい暮らしは、自分自身のモノゴトを選ぶ基準が明確になっているところから始まります。
片付ける意味があるな!と感じた方はぜひ着手してみてくださいね。きっと、1年後には今と違う生活になっていると思います。