毎日忙しく、どうしても夕飯の支度時間を短縮したいです。
子どもも小さくて、パートですが仕事もしています。自分の時間がまったく確保できない毎日で、せめて夕飯の支度の時間を短縮して15分~30分自分の時間が欲しいです。
夕飯支度(献立、支度、調理)の工夫の仕方を教えてください。
ANSWER
ご質問ありがとうございます。
料理のプロではないので、料理の内容についてはうまいことアドバイスができませんが先に考えた方がいいことと、その上で方法を検討することがポイントだと思います。参考前に私がどうしているかご紹介します。
事前に考えておいた方がいいこと
事前に考えておいた方がいいことは、5つ。
(1)夕飯に何を求めているのか?
(2)何分で作り終えたいのか?
(3)「作り置き」作ることも食べることも苦にならないタイプか?
(4)冷凍食品/お惣菜の許容範囲は?
(5)同じおかずが続くことについて
です。
結局のところ、いつもお伝えしている通りなのですが「他人にはうまく行ったことでも、自分ではうまくいかない」ことってよくあります。
譲れないことは何なのか?自分はどうしたいのか?
というところがわかっていた方が、時短テクニック(=手段・方法)は見つかりやすいですよね。
夕飯時短ポイント(1)夕飯に何を求めているか?
食事の効果は栄養を取るだけではなくておいしいものを食べた時の幸福感、家族団らんの温かさ…等々様々な側面があると思います。
あなたは夕飯に何を求めていますか?
- 栄養を摂取して元気に過ごせればOK
- 家庭の食事を楽しみたい
- 四季折々、和を味わいたい
- できる限りおいしいものをたくさん食べたい
- 家族団らんの場。食事内容は大して問わない
- 一汁三菜、1日三十品目は死守したい
- お腹が空かなくて死ななければいい
など。これは、価値観によるものなので人によって異なります。
私はこれまで日本以外にも3か国でそれぞれ2年以上生活をしていますが、海外で生活して初めて特に日本は「手作り、品数多い、栄養バランス」を気にするお国柄だと知りました。
なので私たちはしっかり食事を自分で作って食べることばかりをいいことと思ってしまいますが、決してそんなことはないのではないでしょうか。価値観の問題だと思います。
冷凍食品であっても、お惣菜であっても、コンビニ弁当であっても、本当は大きな問題ではないと思います。塩分は気にした方がいいですが、最近は減塩のものも増えていますよね。
勝間和代さんは「成分」を重視されているので、ご著書『超ロジカル家事』では栄養分と時間配分・手間をロジカルに考えられている調理方法が掲載されていましたし、まだ読んでいませんが今年(2020年)には『超ロジカル料理』もご出版されているようです。
従来の調理法とは大きく違っていたので、こういう知識を取り入れてみるのもいいかもしれません。
あなたが、夕飯で譲れないものは何ですか?
夕飯時短ポイント(2):あなたは何分で夕飯を作り終えたいですか?
夕飯に限らず、時短を求める時には必ず「理想の時間」を先に決めます。
そうすれば例えば30分以内に夕飯支度を終えたいという場合、どの手順、どんな調理法であれば30分で終えられるのか?と考える必要があると気づけます。
この辺りはやはり、経験値も関係してくるとは思いますが、30分で終えると決めたら短時間で完成する料理をひたすら練習していくことで必ずできるようになります。
また、もしかすると人によっては平日30分で終えるために、週末に下準備などをする必要もあるかもしれません。
どういう方法で、(1)も満たして希望の時間内で終わる料理が作れるか、研究してみてください。
あなたは、何分で夕飯を調理したいですか?
夕飯時短ポイント(3):作り置きは、作ることと食べることが苦にならないか?で考える
作り置きは、週末や時間がある時に2~3時間かけてまとめて調理をしておいて、それを平日食べる方法です。
作り置きは、まとめて調理時間を作って作っておくことが苦にならないかということと、事前に作っておいたものを食べることが苦にならないかどうかを事前に考えます。
物理的には、作り置きを入れて置く保存容器が必要になるということと、冷蔵庫にそれを入れて置くスペースがあるかどうか?ということもチェックしておきましょう。
もしこの2点が問題ない場合、毎日おかずができているので夕方にかなり余裕が生まれます。
夕飯時短ポイント(4):冷凍食品・お惣菜の許容範囲は?
例えば、チャーハンはほとんどの人の場合手作りよりも冷凍食品の方がおいしいですよね。今の冷凍食品はおいしいもの、減塩など健康志向のものが増えてきています。
もし、冷凍食品の利用やお惣菜の利用も日々OKという場合、当たり前ですが取り入れていったほうが時短になりますよね。
この時にも、(1)で何を求めているかの軸が明確だと取り入れやすくなります。
夕飯時短ポイント(5):同じおかずが続くことが苦じゃないかどうか
もし、同じおかずが続くことが苦じゃない場合1度に多めに作っておいて、それを翌日に持ち越す方が時短になります。そのまま持ち越しが嫌な場合「リメイクレシピ」と呼ばれるアレンジ方法も検索すると出てきます。
時々、同じおかずが続くことが嫌なタイプの人もいますので、そういう場合以外は有効です。
多めに作ってその日に食べない分をすぐに冷蔵/冷凍保管して別の日の1品にするとその分調理時間は短くなります。
日持ちさせるためには、火を通した料理、すぐに清潔な容器に移して冷蔵/冷凍をすることです。この場合、まとめて作り置きをするよりも1回の調理時間は短いので気軽に取り組めます。
事前に考えたことにマッチする方法を決める
事前に考えておいた方がいいことを考え終えたら、自分に合う方法を試していきます。
この過程は「実験」だと思ってください。私たちは「●●したらすぐにうまく行く!」ということを好みますが、1度でぱっとうまくいったらむしろ奇跡です。
- 作り置きをする
- 冷凍食品/お惣菜を1品~取り入れる
- 「丼」の日を設ける
- 曜日ごとにメインの料理を決めておく
- 曜日ごとに肉・魚を決めておく
- 宅配を使う
- 1食分の献立をまとめて掲載しているウェブサイトを真似する
- ホットクックを取り入れる
- 圧力鍋を使う
- それだけで味が決まる調味料を買っておく
- 時短レシピ本、時短献立を作り続ける
などなど時短につながる方法はいろいろなことが考えられますよね。
最後に…私の場合
私は試すのが大好きなので、上記のことをほとんどやってきました。でも結局は、今はあまり色々決めすぎずに夜30分以内に食事を作る、時間に余裕がある時だけ手間暇かかる料理をするということだけを続けています。
買い物も定番のものを宅配で買っています。
週1回:コープさっぽろ宅配「とどっく」利用(業務用の冷凍食品や、あまりお店に売ってない食品、お酒を買う用)
週1回:西友ネットスーパー利用(メインはこちら)
そのために冷蔵庫を600Lにしました。買い物は1週間分買って、ここで届く食材をその日の気分で調理しています。
私の息子が小麦アレルギーで、冷凍食品やお惣菜はほぼ使えないし、麺類で済ますこともできないのでここ4年間自分ですべて作ることが習慣になりました。
私の場合、
(1)夕飯に何を求めているのか?
ー栄養バランス、おいしい、お腹いっぱい!(夫は大量の野菜を求めているっぽい)
(2)何分で作り終えたいのか?
ー30分
(3)「作り置き」作ることも食べることも苦にならないタイプか?
一過去1年くらいやっていたけれど、先に食べるものが決まっていることが辛い
(4)冷凍食品/お惣菜の許容範囲は?
ーアレルギーのため調理済みのものはNG。野菜はOK
(5)同じおかずが続くことについて
ーNG。ほかの家族が食べない
ということで、毎日その日の感覚で作っています。
30分を実現させるためには、熱源に限りがあるので調理法が決まってきます。また、下ごしらえの加熱を電子レンジですることが多いです。
①味噌汁(IHコンロ)
②肉と野菜の炒め物/煮物などメイン(IHコンロ)
③野菜系副菜1(電子レンジ)
④野菜系副菜2(火を通さなくていいもの)
カレーや具沢山の豚汁の日などは別ですが、ほとんどこのパターンで調理しています。
例えば最近の献立例だと、
①玉ねぎと卵の味噌汁
②レンコンとごぼうと鶏肉の炒め煮
③もやしとほうれん草のお浸し
④きゅうりとツナの塩昆布和え
①ほうれん草と小揚げの味噌汁
②麻婆春雨に豚肉とブロッコリともやしを追加したもの
③インゲンとコーンのサラダ
④トマト
こんな感じで30分です。味付けは、その日の感覚で決めます。炒めものも「今日は塩系」とか、「今日はオイスターソース」とか、その日の気分です。
料理は、家庭によってかなり重視しているものが違うと思います。まずは(いつものことですが)思考の整理をしてから、自分にとってちょうどいい方法を考えていきましょう!!
個人が特定されるような情報は省略させていただいています。
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