洋服が手放せない問題。
クローゼットの片づけに困っています。洋服をたくさん持っていてクローゼットに入りきらない状態なのに、いざ整理しようとしても捨てられません。
かなり長い間着ていない服もあること、こんなにたくさん持っていても着られないこともわかっています。
どうしたらいいのでしょうか。
ANSWER
ご質問ありがとうございました。
洋服に関する悩みは、これまでにも数多くご相談をいただいた経験があるのである程度たくさんの方に共通する悩みだと思います。
私自身は、思い返すと全然着ていない服をもう着ないとわかっているのに手放せなかった経験があります。
それは、専用主婦になったのに仕事をしていた頃の高かったスーツが捨てられなかった経験です。
私の場合は、専業主婦があまり向いておらず外に出たいという気持ちを押し殺して生活していたので、その未練だったんだろうなと思います。
洋服をたくさん持ち続けてしまうのは、なぜ?
さて。洋服に関して実際の整理収納の作業に入る前に、押さえておきたいポイントがいくつかあります。
- なぜ、そんなにたくさん買ってしまうのか?
- あなたにとっての適量はどのくらいなのか?
- なぜ、手放せないのか?
これを考える際のヒントは、あなたにとって洋服ってなんですか?ということです。
例えば、
- 人目が気になる。いつも同じ服を着ていると思われたくない
- 古い流行が過ぎた服を着ていると思われたくない
- 他人にオシャレな人だと思われたい
そんな「他人の目」が軸の場合は、何枚服があっても足りないかもしれませんね。その分、服を買う頻度も高くなりそうです。
- 洋服を買うのがストレス発散だ
- 最終的に似合わなくて着ないけど、かわいい服は欲しくなる
- 雑誌、インスタでいいものを見つけると買ってしまう
こんな感じで「買い物が快感」になっていたり、所有欲が強い場合も、自分がクローゼットに着れない程の服を持っているにも関わらず、衝動的に買ってしまうことが多いですね。
服の適量は人によってまったく異なります。
ミニマリストのように大好きな服数枚、コーディネート数パターンで大満足な方もいます。
クローゼット幅3mがパンパン、さらにシーズンオフのものはクリーニング保管に預けている、でも服が大好きでストレスは何もないって方もいます。
このあたりは「価値観」の範疇なのです。
今では物量は少ない方がいいような風潮になっていますが、自分でストレスを感じずむしろ幸せなら、無理に減らす必要はないと思っています。
でも、以前書いたようにバロメーターってとっさに湧き出る「不快感情」なので、もしモヤっとするようでしたら見直し時でしょう。
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解決方法は、自分は何にストレスを感じているかを明確にすることから。
洋服に限らず、片付け全般に共通して大切なのは、ストレスの言語化です。つまり、自分のストレス源が何かを自分でちゃんと理解すること。
服が多くて悩んでいる人の場合、ストレスによって対処法は違います。
服が多すぎて、必要な服が見つからない
- 見つけたい服から優先して、収納場所を確保する
- 収納ルールを明確にする
- 服を減らす
- 一度服を買うことをやめて、もったいないと感じる服を着る努力をする
- 試着してみて、もう着れない服については寄付にまわす
- もし流行を気にする方の場合、いくらクローゼットに入れていてもその服が最先端になることはない事実を認める
- クローゼットは、着る服の収納場所。思い出の服は、クローゼット以外で気が済むまで保管する。
- 見るだけで心が満たされる場合、数量を限定して見える場所に掛けておく
- 割り切れるなら、写真に撮影して服は手放す
などなど。ケースによって対処法が違いますよね。
まずは、ストレスは何なのか?ということからです。
その他、コンプレックス由来のケースもあります。
洋服ではないのですが、私は掃除用品や洗剤をついつい買ってしまうクセがあります。それは「片付け・掃除が苦手」というコンプレックスからついつい手が出てしまうと思っています。
コンプレックス由来の時は、少し自分と向き合うこと、日々自信を積み重ねるための行動が必要ですね。
服の整理は、分けることから始める!
以前も片づけの順番について書きました。手順がはっきりとわからない場合はぜひこちらの記事もご覧ください。
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片付かないのは、順番をまちがっているから? 片付けに苦手意識がある方には共通して「今まで片付けに挑戦 ...
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服の場合もまずは分けることからはじめます。
どんな服をどのくらい持っているのかぱっと思い出せない場合は、とにかくカテゴリー分けをすることからスタートします。
ここがポイントです。いきなり、着るとか着ないとか、ときめくとかどうとかを考えないこと。
まずは、自分がどんなアイテムをどのくらい持っているかを俯瞰します。
<カテゴリーの分け方の例>
tシャツ | セーター | スカート |
半袖ブラウス・Yシャツ | ジャケット | ズボン |
長袖ブラウス・Yシャツ | 室内着 | ワンピース |
その後カテゴリーごとに、分けていきます。私がよく使うのは、
好きで着ている | 好きじゃないけど着ている |
好きだけど着ていない | 好きじゃないし着ていない |
好きで着ているものは、そのまま残しますが、好きじゃないけど着ているものと好きだけれど着ていないものについては、その理由があなたのクローゼットが片付かない理由に直結しています。
ぜひ、自分の心と向き合ってみてください。
好きじゃないし着ていない物でも「全然着てなくてもったいない…」と感じる方がいますが、それを翌日から毎日着る気持ちがない場合は手放す候補となります。
収納は自分に合う方法を!
服の収納方法は、
- 掛ける
- 畳む
- 丸める
- つっこむ
などがあります。あなたが維持しやすい収納方法はどれですか。
私の場合は、基本的にすべての服をハンガーに掛けています。
その他下着、部屋着等は基本はボックスにつっこむという感じで畳んですらいません。笑
畳む場合も、それを立てて収納する場合と重ねて収納するのでは使い勝手が違います。
どのような収納方法があなたにピッタリか、ぜひ試してみてください。
他のアイテムと同じように、持ち物を把握できるようにする工夫は
- 見渡せる
- カテゴリーでまとめる
- 場所を決める
- ラベリングをする
- リスト化しておく
などがあります。
私の場合は、カテゴリーというよりは色別に並べています。これが真冬以外の私の服です(2020年版。2021年度版はまだ写真撮ってませんでした)!
朝、バタバタと服を探しても着たい服が見つからず、結局時間切れでしっくりこない服のまま出勤。ショーウィンドウや電車に映る自分の姿が残念に感じる…こんな繰り返しだと、気持ちが上がりません。
自分が納得できる服と出会い、毎日の服選びが楽になるといいですね。
もしあなたにもお困りごとがありましたら、お気軽にご相談ください。ご質問は、こちらからどうぞ。