家計簿をつけたいのに、続かない。
家計簿をつけようと思ってはいるのですが、続きません。どうしたら家計簿がつけられますか。
ANSWER
ご質問ありがとうございます。わかります。
私も家計簿がすごく苦手で、何度もよさそうな物に挑戦しては挫折を繰り返してきました。
今はある程度家計簿をつけ続けていて、家計を把握しています。
その考え方と方法をご紹介します。
片付けが苦手だけれど、家計簿はバッチリ♪という人は少ない。
片付けのサポートをしていますが、家計簿について相談されることも多いです。
もちろん、私がFPでないことは皆さん知っていて「家計の相談をしたい」のではなく、「家計簿をつける習慣」のアドバイスが欲しいわけです。
家計簿は習慣なので、日々使ったものを元に戻すことが苦手な方の場合、決まった時間にレシートを整理して家計簿をつけるのは至難の業かもしれません。
家計簿が続かない理由としてよくいわれているのが、
- 最初から全ての支出を完璧に把握しようとしている
- 費目を細かく分けすぎる
- 1円単位で正確に把握しようとしている
- 家計簿をつける目標がなく記録することが目的になっている
- 面倒くさい
- 残高が合わない
- どの費用に入れたらいいのかわからない
- 予算オーバーの現実と向き合いたくない
などです。
まずは、自分がどこでつまづくのか考えてみるといいですよね。
私の場合、家計簿をつけ始めた当初は
- 「完璧主義」
- 「現実と向きあいたくない」
- 「コツコツが苦手」
が家計簿が続かない理由でした。
家計簿デビューした10年近く前は費目を細かくしすぎていました。
できないくせに形から入るので、「食費」を、食費、調味料、米、酒、嗜好品、外食などと分類。そうすると、1枚のレシートからそれらを抽出して計算しなければなりません。すごく時間がかかってしまって、結局続きませんでした。でも、結婚した当初に売っていた家計簿にはこのくらい細かい表が掲載されていたので、これが当たり前だと思ってしまっていました。
その後、MONEY FORWARDなどクラウドの家計簿を使用しはじめました。クレジットカードが連携できて便利なのですが、カードを使用した店舗によって時差があることと科目の自動推測があっていないと結局手入力なので、面倒だと思いました。
その当時の私のつまづきポイントは、
- 時間がかかるとすぐやりたくなくなる
- カード決済の時差が苦手
- 細かく分けるのが苦手
また、自動で記録されているので「自分が使った感がない」のもあまりよくありませんでした。他人事のような感じでして…。
結局のところ、いつもお伝えしている通りなのですが「他人にはうまく行ったことでも、自分ではうまくいかない」ことってよくあります。
まずは、自分のつまづきポイントをなくす方法が見つかると続けることができます。
家計簿を続けるポイント(1)何のために家計簿をしているか?
あなたは何のために家計簿をつけたいと思っていますか?
- 貯金や投資に回すお金を生み出すために、日々のお金の動きを見直したい
- 毎日残金を見ることで、今月の買い物の仕方を調整したい
- ただ記録しているだけ
- 何を買っているか知りたい
- いくらお金を稼げばいいのかを検討するデータとして
など。これは、価値観によるものなので人によって異なりますよね。
私の場合は月々の貯金や投資は天引き方式にしているため、自分で使った金額を日々確認して、買い物行動のブレーキをかけるためです(笑)すぐ色々欲しくなっちゃうんですよ(笑)
ただ、何のために家計簿をつけるのかがわからないし、家計簿をつけていないし、でも家計はまわっている場合、家計簿が続くはずないし、むしろそのままでもいいのでは…?という感じがしてしまいます。
また、何のためにつけるかがわかっていないと、何を重点的に記録するかが決められませんよね。
何のために家計簿をつけますか?
家計簿を続けるポイント(1)どのくらい細かくつけますか?
先ほど書いたように、私は細かくつけようとし過ぎてすぐに挫折しました。
今は、
- 食費
- 日用品
- 洋服・靴
- 美容・健康
- その他
固定費はそんなに変動するものではないし、日々節約を考えるものではないので家計簿としては記録していません。
また、夫が使ったお金も今は何も関与していません。
私が家計簿をつける目的は、自分の消費行動の把握なのでこれだけの費目があれば十分です。
家計簿をつけたいと思う方は「きっちりしたい」と思うことが多いと思いますが、まずはざっくりとした費目から考えて、続けられるようになってから必要に応じて増やしていった方が家計簿は長くつけられると思います。
今、家計簿をつけられていないなら、
ざっくりとした分け方だとしても、
家計簿をつけているだけで、すごくないですか?
まずは、簡単なところから始めることをおススメします。
家計簿を続けるポイント(3)いつのタイミングで記録しますか?
私がつまづいた理由の1つは、何月何日に書いたらいいのかがわからないことが嫌だった、ということ。これは、あまり共感されないかもしれませんがきっと完璧主義からくる「変なこだわり」だと思います。
リアル店舗でクレジットカードで買った場合はその日につけていましたが、オンラインショッピングの場合は…?購入日、店舗がクレジット決済を上げた日、ものが到着した日…今考えるとそんなのいつでもいいのですが、1つ1つの基準が決まっていないといちいち迷ってモヤモヤするんですよね。
今は、家計簿は朝起きてからの一連の家事の間に「前日買ったものと届いたもの」を記録しています。
家計簿を続けるポイント(4):1日の中でいつ書きますか?
家計簿が付けられない人が、「一日の中で、隙間時間をみつけて家計簿をつける」のは無理です。隙間時間をぱっと有効に使える人は、習慣化が得意な人です。
できる限り邪魔が入らない時間帯に、家計簿をつける時間を決めましょう。
私は朝やっていますが、夜子どもが寝てからの人もいます。家にいる時間が長い方は子どもがいない時間帯にすることも可能ですよね。
同じタイミングで続けるほうが習慣は作りやすいので、予定が入らない、邪魔が入らない時間帯を探してみてください。
家計簿をつけるポイント(5):何に記録するか?
これも個人差が大きいです。
私はこれまで、家計簿として売られている家計簿(数種類)、ノート、スマホアプリ、手帳の4つを試しましたが、結局Google Spreadシートにおちつきました。
いわばエクセルのクラウド版という感じなので、シートに、費目ごとに「何を(どこで)/いくら/支払い方法 」を記録しています。
この方法に落ち着いた理由は、朝仕事の経理とメールチェックをするためにPCを使うついでに家計簿をつけることにしたからです。
アプリやエクセルなどは計算も簡単なので、手書きより楽でいいです。
レシートを溜めなければ、とっかかりのハードルは低いです。
レシートが束になっていると、誰でもおっくうになりますよね。
でも、毎日の習慣になると財布の中にはレシートが1,2枚しか入っていない状態です。1,2枚をざっくりとした費目でわけて記録するだけなら長くても5分で済みます。
そうやって考えると「めんどくさい」のハードルは下がりますよね。
時間を決めたら、習慣になるまで忘れないようにするためにスマホのアラームを設定することをおすすめします。
いつも通りの結論となりますが、人によって家計簿の目的ややりやすい方法は違うと思います。まずは(いつものことですが)思考の整理をしてから、自分にとってちょうどいい方法を考えていきましょう!!
こちらのコラムは個人が特定されるような情報は省略させていただいています。
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