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災害への備え

家庭でできる災害備蓄...私たちは災害に備える必要がある

投稿日:

2018年9月6日午前3:08、久々に聞くスマホの緊急地震速報からわずか遅れて、殆ど揺れることのない札幌としては珍しい大きさの地震がありました。揺れが収まり、ふと気づくと停電。

 

道内、そして私が住んでいる札幌市内でも、被害のレベルは地域差が大きかったです。

 

私が住んでいる場所は、たまたま今回は揺れが少なく、停電にはなったものの困窮した状態にはなりませんでした。

 

しかしもしこの地震、そして停電が真冬1月に起きていたら…。考えるだけでもぞっとします。

 

東日本大震災をたまたま神奈川県で経験した私は、2014年~2015年にかけてライフオーガナイザー仲間と「防災オーガナイズ」にも力を入れており、実践していました。そのため、減災のための備えは人よりもあった方だと思います。

 

それでも、足りないと感じたところもあるので、一般的に言われる知識と、実際の体験から、「家庭でできる防災備蓄」についてまとめます。ぜひ、防災グッズのリスト作りの参考にしていただければと思います。

 

北海道胆振東部地震とは?

2018年9月6日午前3:07に起きた、北海道胆振東部地方を震源とする、最大震度7の北海道では過去一番大きな地震。震源地から約90キロ離れた札幌でも、震度6を記録したり、液状化が起こったりと被害は広範囲に及んだ。

地震の揺れによる直接的な被害は、局所的であったものの、地震によって北海道内すべての火力発電所が緊急停止した影響により、道内全域約295万戸で停電になった。道内全域の停電、電力会社のほぼ全域で電力がとまる「ブラックアウト」が起きることは史上初。この停電により、道内全域で混乱が生じた。

 

1.家庭の防災備蓄…我が家の状況

我が家のこと

私は、札幌市中央区に住んでいます。公表されたデータでは、震度4のエリアです(関東に長くいた私の体感では震度4もなかった気がします)。

 

家は、地下鉄最寄駅まで徒歩30分、最寄スーパーまで徒歩25分、普段は車メインの生活をしています。

 

夫と子ども2人(当時小学生高学年と2歳)とオール電化の一戸建てに住んでいます。

 

地震発生時の我が家の防災備蓄状況

災害用として

・非常用持ち出し袋…人数分
※ネットショップでセット販売されていたもの
・ヘルメット…人数分
・カセットコンロ
・カセットボンベ3本

 

日常品ストック(の中で、備蓄と関係がありそうなもの)

・水…アクアクララ(1本12L)2本
・炭酸水、お茶ペットボトルなど16L
・レトルト食品6食分くらい
・切り餅(多)
・お菓子(多め)、コーンフレーク
・豆乳(常温保存可能)
・缶詰(焼き鳥、さんま、ツナ、コーン…)
・冷凍野菜(加熱済みいんげん、オクラ、ブロッコリー)

 

その他

・冷蔵庫には、約3日分の食材
・米も十分

 

我が家の被害状況

地震の揺れによる被害

地震の揺れで、食器棚から背の高いシャンパングラスが1客落ちて割れました。我が家のキッチンの収納は、押し入れのように引き戸になっていて、左側に食器棚、右側に家電やパントリーのスチールラックが置いてあります。

その引き戸を、朝方タイマーで炊飯するので蒸気を逃すために毎日半開きにしていました。その隙間から落下し、床(タイル)で粉々に飛び散りました。

 

その他は、飾りがいくつか倒れてはいたものの、割れるなどの大きな被害はありませんでした。

 

基本的には、ホコリの掃除が面倒なので物を飾ることはしないようにしているのがよかったのかもしれません。

 

物を飾ることで、部屋の雰囲気がよくなるし、収納も簡単になりますね。
ただ、大きな地震があったら置いてあるものは凶器になります。
置く場所、置くものの素材、床材…。納得いくように考えていきましょう!

 

 

停電によって困ったこと

ある程度備えがあったので、火を使うことを控えたり、1日入浴ができませんでしたが(2日目は意を決して水風呂に入った)、そこまで困ることはありませんでした。

しかし、停電になった後に車庫を開けられないことに気づきました。万が一、車で逃げる必要があった場合逃げ遅れます。

また、9月だったから気温もちょうどいいのでよかったものの、これが氷点下の真冬だったらどうするか…改めて考えさせられました。

 

今回の停電で、車庫が開かない、車が出せない!
という体験をした方は多いです。
車が出せない状況でどうすごすか?具体的に考えてみるといいと思います。

 

3.今後のために…家庭での防災備蓄を再確認!

常に「優先順位」を考えるクセを!
今回はたままた私は大きな被害を受けたわけではありませんでしたが、万が一停電があと1週間続いていたら、困窮していたと思います。

 

過去の災害を見ていても、家が住めない状態にならなければ、避難所ではなく原則自宅で過ごすことになります。

 

・水が止まっていたら?
(水道の復旧には、時間がかかります)
・電気が止まっていたら?
(電気も、街が崩壊している場合には復旧に1週間以上かかります)
・ガスが止まっていたら?
(我が家はオール電化ですが、ガスの復旧には電気よりもさらに時間がかかるといわれています)※阪神淡路大震災の後の復旧データを参考にしています

何から?そしてどう行動したらいいのか?その優先順位を考えなければなりません。

これから、防災・減災のために準備をする方は、むやみやたらに買い始めるのではなく、

 

1.実際に生命の危機に陥るリスクを軽減するもの

2.自宅が危機に面した場合に、避難を手助けするもの

3.避難所で長期に渡って非難する場合に、健康をなるべく維持するために必要なもの

4.より避難生活を快適に過ごせるようにするもの

というように、優先順位を考えながら揃えていってください。

ちなみに、災害備蓄は緊急持ち出し袋だけの話ではありません。急遽避難することになった場合のための持ち出し袋には、最低限のもの(1日~多くても2日分)を入れておきます。重くしすぎると、急いで避難できませんので注意します。

それに加えて、家の中に災害時に使うものをまとめておきます。水、食料、電池などがこれにあたります。普段から使うものも含め、どこに何がどれくらいあるのかを把握していると、いざというときも安心です。

 

家庭での災害備蓄リスト

(1)緊急持ち出し袋

我が家では、数年前にネットショップで最低限(1日分)のものがリュックにまとめて入っているものを買いました。

懐中電灯、ラジオ、水500mL3本、命をつなぐ(小腹を満たす程度)食事3回分が入っていることは覚えていましたが、それ以外は何が入っているのかすっかり忘れていたので、買ったあとにリスト化すること、必要に応じて中身を足したり減らしたりしておくことが大切です。

 

非常持ち出し袋の中身

【入れっぱなしにできるもの】
◆食事関連

・飲料水(500mL 1,2本)
・食料品(缶詰、アルファ米、ビスケット、チョコレートなど).
※カップ麺は、かさばる・塩分過多で喉が渇くので注意!
・割り箸など
・ビニール袋(数枚)

◆身を守るもの
・救急用品(ばんそうこう、包帯、消毒液、など)
・ヘルメット or 防災ずきん
・マスク
・ポンチョやレインコート
・軍手
・懐中電灯
・衣類、下着(数枚)
・タオル

◆その他
・携帯ラジオ
・予備電池
・油性ペン、紙
・使い捨てカイロ
・ウェットティッシュ
・歯ブラシ・歯磨き粉
・ライター

+プラス+

・貴重品(預金通帳、印鑑、現金、健康保険証など)
・携帯電話の充電器
・常備薬

※袋の中に入れっぱなしにできるもの + 普段使いのカバンや、家の収納から移す。
※赤ちゃんがいる場合は、オムツ、ミルク、お気に入りのおもちゃ、女性の場合は生理用品なども、必要に応じて追加

http://www.tokyo.jrc.or.jp/checklist/より

防災持ち出し袋の中身の例を挙げました。私は、今回の「あれ?何が入っていたっけ?」を経て、リュックの外側の小さなポケットに備蓄品のリストを書き出したものを入れました。

物流が復旧した際には、ラップやビニール袋などもう少し補充した方がいいものがはっきりしました。

ただし、例えば1,2日の避難の後に自宅に物を取りに戻れるケースと、そのまましばらく避難所生活のケースでは必要なものは異なります。

 

 

(2)冷蔵庫・食品庫

① 冷蔵庫

・すっからかんにしない
・中身の入っていないスッキリ冷蔵庫は要注意
・3日分程度の食材が入っていれば、災害後食べられる
・冷凍庫は開けなければ36時間程度持つ場合もある
・冷凍庫のアイスを食べると、気分転換になる
・解凍してそのまま食べられる野菜は重宝した

 

昔、食品ロスを出さないために、冷蔵庫を週1回は調味料以外すべて食べきるということを実践してたことがあります。

 

その後、冷蔵庫に何もない日に震災にあったら、自分や家族の命を危険にさらす可能性があるということを知り、それ以降冷蔵庫、食品庫を空にすることはありません。(普段は、3,4日ごとにある程度献立を考えたうえでまとめて買い物に行っています。)

 

今回の停電では、この食品の備えが一番助かりました。

 

先ほど書いたように、我が家は最寄スーパーまでも遠く、ネットで情報を見ているとスーパーも開いていたり、開いていなかったり、長蛇の列だったり…。とても2歳児を連れてそこに買い出しに行く余裕はありませんでした。

 

冷蔵庫内に3日分の食材があれば、それで3日は食べられます。その後、備蓄品に手を出せば、約1週間は自力で食べられます。

 

それがわかっているだけでも、気持ちの余裕が全然違います。

 

片づけ業界では、スッキリと中身がない冷蔵庫を美しい~と称賛する風潮がありますが、ご自身の環境を踏まえた上で、優先すべきことは何かを考え、選んでみてください。

 

また、ストック品が多すぎても、停電が続くと腐らせる恐れがあるのでさじ加減に注意です。

「冷蔵庫は、停電だと何時間冷たさを保てるか?」

停電直後に検索したのですが明確な答えはありませんでした。ちなみに、新しいと新しいほど保冷性能が高いらしく36時間程度の停電では冷凍品もそのままの状態であったという経験談も聞きました。
「開けなければ、冷たさはより長く保てる」のですが、いつまで停電が続くかわからない場合、冷蔵品の生ものは、先に出して調理をしてしまえば腐らせずに済むということもあります。

 

いずれにせよ、冷蔵庫の中身を常に把握していること、精神的な余裕があれば食品を使う優先順位を先に考えることが大切です。野菜、果実は常温でも比較的長持ちします。

 

停電が、2,3日?1週間?と、今回は情報が錯そうしたため、「開けないで冷たさを保つ作戦」をとりやめ、「後からこまらないように食べていく作戦」に変更。余談ですが、まず家族でアイスクリームパーティーをしました。子達大喜びでした…。

 

私はたまたま冷凍保存が苦手なので、冷凍庫にはあまり食品が入っておらず、かわりに保冷剤が大量に入っていました。この保冷剤のおかげで、冷たさをより保てたと思います。

 

また、加熱済みの野菜(いんげん、ブロッコリー、オクラ、今回はありませんでしたが、枝豆なんかも)は、そのまま解凍して味をつければ手軽に食べられるので、ありがたかったです。

 

 

② 食品庫

普段からレトルト食品や缶詰を活用していた方が焦らない
・無理に食べないものを備蓄しても無駄にする可能性がある
・普段使い慣れたものを、ストックとして常備

 

常温の食品ストックは、もう少し多い方がいいというのが率直な感想です。特に、レトルト食品は簡単においしく温かい食べ物が食べられます。

 

今は高齢化社会のため、ドラッグストアには高齢者向けに塩分やたんぱく質を調整した和食のレトルトも売っています。こういったものを活用してもいいかな、と思いました。

 

また、味付きの魚や肉の缶詰も普段から料理に活用しながらもう少しストックが多くてもよさそうでした(4~5缶くらい)。

 

これらのものを、防災用としてしっかり備蓄する必要はないかもしれませんが、常に2~3つ余分にストックがある状態、食べたらまた買い足すということをしておけばいざというときも安心です。

 

ただし、自分のこれまでの食生活や嗜好からかけ離れたものは、食べない可能性が高いので、気を付けましょう。

 

③ アレルギー対策

・家の中では、普段からアレルギー対策ができていても外出時に災害に遭った場合は?
・避難する場合、アレルギー表示が徹底されていない
・普段食べ慣れたものを、ストックとして常備

今回は何事もなかったのでよかったのですが、小麦粉アレルギーの息子の食べるものだけは常日頃から携帯しないといけないと感じました。

先日の台風で関西空港が使えなくなった時も、配布されたのはクラッカーやパンと水です。当然、もしそこにいたら息子が食べられるものは何もありません。

避難所でも、米よりも先に小麦粉製品が配られます。乾パンも、缶詰のパンも、カロリーメイトも全部小麦粉。何も食べられないです。

これを想像した時にぞっとしました。命を守るために私が優先すべきことは、常日頃から息子の食べられるものを携帯することだということが明確になりました。今はアルファ米を車にも積んでおこうかと思っています。

アレルギーがあるお子さんをお持ちの保護者の方は、アレルギー対応の食事の用意と万が一の時のための薬。これは最優先で欠かさず用意しておいた方がよさそうですね。

 

(3)情報源の確保

① スマホの充電

人と連絡を取るにも、情報を調べるにも、スマホが必要です。

そのほか、スマホ依存症の傾向がある人もいますので、スマホの充電そのものがなくなることに不安を覚えた人もたくさんいたようです。スマホの充電ができるようになっているかどうか、常に確認しておくことが大切です。

私の場合、携帯バッテリーを常に持ち歩いていることと、ノートパソコンからも充電をとることができます。

停電の長さにもよりますが、停電から24時間以上経過すると電波の基地局の非常用バッテリーもなくなってしまうようで、最終的には圏外が続いていたので、ある程度の備えでいいのかもしれません。

ちなみに、どこのキャリアが強いかどうかは住んでいる地域差が大きいようでした。

 

② まとまった情報は、ラジオ

停電が長く続きスマホが圏外になった後は、ラジオで状況を知るしかありません。

小さくてもいいので、ラジオと予備の電池があると安心です。手回しで発電できるものもありますが、発電効率がそこまでよくないので、それは最終手段と考えた方がよさそうです。

普段ラジオを使うことはないのですが、「災害時=ラジオ」と小さい頃から教え込まれて生きてきました。

災害や支援状況が放送されるのはありがたいのですが、欲しい情報が放送されるか保証はないのですね。1時間流し続けても、必要な情報が何も得られなかったこともありました。いかに、ネットに頼ってほしい情報を能動的に探して暮らしているかを痛感しました。

 

必要な情報を最速で知るには、ツイッター

都道府県、市や企業、報道機関の公式アカウントは知りたい情報を最速で知ることができるので便利です。また、東日本大震災の時も、孤立した方がSOSをツイッターで流したところ、東京消防庁のヘリコプターで救助された話は記憶に新しいですが、とにかく早く情報を得るにはツイッターでした。

ただし、災害時は「よかれと思ってのデマ」が多いので情報選択は注意する必要があります。

「知り合いが言っていたんだけど…」的なツイートは、怪しいことが多いです。災害時はパニックになっているので、ふだんと比べると冷静に情報の取捨選択ができません。

「よかれと思ってのデマ」は、不安を煽る内容のものが多いのでそういった情報を見た場合は、出所を確認することが大切です。

 

④ 電話番号のメモと171災害伝言ダイアル

今回の北海道の地震、停電の翌日には、NTT東日本が公衆電話を無料開放したので、連絡を取る必要がある相手に電話をかけることができました。停電、スマホ圏外になってしまうと、電話で道外から情報をもらうしか方法がありません。必要な電話番号は、メモしておくと安心です。

また、「171」災害伝言ダイアルの使い方を家族で共有しておくことも大切です。毎月1日は、171のお試しができるようになっているのでお子さんを含めて予行練習をしておき、実際に使うことになった時はどんな内容を録音するのか家族で決めておくといいです。

我が家では、①どこに避難しているか、②誰と一緒にいるか、③けがはあるか、④その他 の4点を伝えることに決めました。

参考:災害用伝言ダイアル:https://www.ntt-east.co.jp/saigai/voice171/

 

(4)資源ごみをすべて捨てない

段ボール、新聞紙、牛乳パックなどの資源ごみは、災害時に身を守るために使えます。段ボールや新聞紙は、床に敷いたり、窓に貼ったりして防寒対策に使えます。他にも、もし地震で部屋の中が散乱した場合、暫定的な片づけとして荷物を箱詰めしておくこともできます。
また、子どもが飽きてしまうので新聞紙を破ったり丸めたり、新聞紙ボールプールを作ったりして遊ぶ時間を増やすこともできます。

牛乳パックは、使い捨てのまな板としても使えます(備蓄として考えるのであれば、パックを開いた後は食器同様に洗剤を使ってきれいに洗う必要があります)。

今回の地震・停電ではここまでのものを駆使する場面はありませんでしたし、そこまでの場面はなかなかないかもしれません。ただ、資源回収の日にゼロにしてしまうのではなく、いくつか残しておくことで安心につながります。

 

(5) 現金

災害時には、現金が必須。これは昔から言われています。ATMは長蛇の列になっていましたし、そもそも停電でATMが動いていない場所も多かったです。備蓄があったので買い物に行く必要がなく、お金は結局使いませんでした。しかし、災害に十分に備えていない場合現金がなければどうしようもありません。

今回は夜中の災害だったのですが、もしこれが日中起きて、外出していたら…?お金が必要となる場面はたくさんあったかもしれません。普段できるだけキャッシュレスで過ごしていますが、使わなくとも現金を携帯していることが大切だと感じました。

 

(6)ガソリン

家庭の災害備蓄 ガソリン

私は停電中、車を車庫から出せませんでしたのでガソリンは関係なかったのですが、これもすっからかんにしない方がいいと感じました。家の中が危険で車中泊をする可能性もありますし、避難に使う可能性もあります。そこまでいかなくとも、電源を取ったり、テレビやラジオで情報をとることもできます。

地震の翌日から3日間はガソリンスタンドがどこも、数十台待ちでとても混んでいましたし、給油制限もありました。停電が長く続くと、ガソリンの供給が止まってしまうので、焦らないように日頃からある程度入れておくといいのかもしれません。

幸い、今回の地震では道内にガソリンはあるものの、停電の影響でポンプでくみ上げられず、輸送できないということだったので停電から復旧した後にはすぐに供給され、日曜日は平常通りに戻っていました。

 

(7)電源、熱源

これが、オール電化の我が家にとっては最大の問題となりました。

 

 

① トイレが使えない!?

最近の見た目も機能もスマートなトイレは、停電になると流せなくなってしまいます。事前に、取扱説明書を確認し、手動レバーがない場合は災害用トイレの準備が必須です。
災害用トイレは1人あたり1日5回分×3~7日分。

我が家は、2つトイレがあり、1つは電動のみで動かず。もう1つは手動レバーがついていましたので事なきを得ましたが、両方とも流せない状況にあったら…。悲惨でした。水道が使えてもトイレが流せない、というのは、SNSでも何件か見ましたので対策を早めに講じておく方がよさそうです。

ちなみに、災害用トイレは1人あたり1日5回分×3~7日分が備蓄の目安だそうです。私も追加で購入しました。

 

また、これまでも子どものおむつを捨てるために使っているのですがクリロン化成株式会社が発売している「BOS」という防臭袋は、本当ににおいが漏れずおススメです。ここにお金をかけるかどうかは、個人の自由だと思いますが排泄物臭の中何日も暮らすことを考えると、私は気持ちが滅入るので購入しました。

参考:クリロン化成株式会社HP:https://bos-bos.com/

また、災害時に報道をする仕事の人は大人用の紙おむつをしているという話も聞いたことがあります。避難所でなかなかトイレに行けなそうな場合、トイレの衛生状態が保てていない場合、もちろん抵抗はありますが、割り切って使用するという手もあるかもしれません。

 

 

 

カセットボンベ1本=1時間ちょっと

カセットボンベ1本 = 強火で約1時間
これは、覚えておいて損はないですね。どのくらい使えるかわかっていた方が安心です。そう考えると、1日1回温かいものを食べると、3本で3日というところでしょうか。

ただし、真冬に停電した場合室温も低いのでここまで効率的に使用できません。それを考えると、備蓄の数は3本では到底たりません。

家庭の災害備蓄カセットボンベ今回、我が家には3本しか備えがなかったカセットボンベ。2回ご飯を炊きましたが、停電が長く続くことを考えると不安で使用を控えてしまいました。

停電が長引くほど、また、気温が低いほど、温かい食べ物は心を癒してくれます。温かい食べ物を毎食というのは無理かもしれませんが、やはり備えておく方がよさそうです。

 

ちなみに、料理は一昔前に少し流行した「保温調理」と「パッククッキング」が便利です。

パッククッキングは、材料と調味料をビニール袋に入れて空気を抜いた状態で沸騰したお湯に入れて加熱して作る料理です。普段から鶏ハムなんかはこの作り方ですよね。そうすることで、お湯を何度も使えるので水道が止まってしまった時にも水を効率的に使えます。ちなみに今回は、水道が使えたのでパッククッキングはしませんでした。

 

保温調理は、通常なら加熱が終わるまで火にかけるところ、早めに火からおろして毛布などに包んで保温することで、火を使わずに食品に加熱をしていく調理方法です。我が家では10年くらい前のサーモスの「シャトルシェフ」(鍋を魔法瓶のようなものに入れて、保温する調理器具)をいまだに使っているので、今回もこれが活躍しました。

 

 

 

電源

懐中電灯や、ランタンで光を確保。
それに使用する電池は、時間を確認して電池を用意。特に普段充電式電池を使っている過程は要注意!

今回は、停電が2日だったことで乾電池も不足せずに終わりました。ちなみに、単三電池をラジオ用に3本、単四電池を懐中電灯1つにつき3本×3つ新たに使用しました(なくならずに済んだ)。普段は、充電式電池を使うことが多いのですが、停電だと充電もできないのでアルカリ電池も10本くらいは必要だと感じました。

ちなみに、我が家は以前から寝室には常にLEDランタンを置いています。ランタンだと、光が広がりますし、食事の時にも使えて便利でした。それにしても、LEDのおかげで懐中電灯も電池切れしにくくていいですね。昔よりも、防災用に電池を備える数は少なくていいのではないかと感じました。

今回は9月の停電だったこともあり、太陽光パネルがあるおうちでは何も不自由なく数日間暮らせたそうです。北海道は積雪があるため、年間でみると太陽光発電効率があまりよくないのですが、災害時にはあるとないでは大きく違いそうでした。

さらに、電気自動車。まだまだメジャーではありませんが「V2Hシステム(Vehicle to Home)」と呼ばれる、電気自動車を蓄電池的に使用できるシステムはすでに実用化されています。そういったものがあると、さらに安心なんだろうなぁ…と考えました。(かといって、すぐに導入できるわけではありませんが)

 

 

(8)片付け、収納

 

① 部屋の片づけ・収納の鉄則

・寝室には、できる限り寝具だけ。自分の上に倒れてくるような家具や物は置かない。

・避難経路になる動線上に、倒れてくるものや、割れ物など道をふさぐものを置かない。

・収納は、重いものや割れ物は上の方に置かない

 

これらは、よく言われていることですが、実際に片づけを仕事にしている私が見ている限り100%実践できている家はめったにありません。

地震直後、特に1人暮らしの方(部屋が狭いが荷物が多い)、カラーボックスを収納に多用している方がぐちゃぐちゃになった室内をSNSにアップしていました。これで、ケガをした人もたくさんいます。

 

まだ、災害の怖さが身に染みていて、モチベーションが高いうちに片づけをしましょう。

 

今回は何もなかったかもしれません。少しのけがで済んだかもしれません。けれど、それはたまたま運がよかったから。

 

家の中で被災して、「片づけておけば命があったのに…」って、悲惨すぎませんか?

 

自然災害は私たち人間にはコントロールできませんが、家の中の環境は自分でコントロールできます。自力で防災、減災してください。あなたの優先させたいことは、何でしょうか?

 

また、寝室にはすぐに手の届くところに懐中電灯やランタンを常備しましょう。先日見た「自衛隊の備え」では、そのほかスリッパ、笛(万が一倒れた家具や家の下敷きなった時に、周囲に自分の存在を知らせるため)を常備しているとのことでした。

 

 

② PC内の片づけ

・PCにロックはかかってますか?

・データのバックアップは取れていますか?

停電とそこからの復旧でPCが故障するケース、災害でPCを持ち出せない、落ちた落とした、盗まれた…非常時には何があるかわかりません。

そこまでパソコンを使わない場合は関係ないかもしれませんが、仕事(特に個人で仕事をしている人)で使う場合はデータがなくなることは恐怖です。

常日頃から、データのバックアップをとっておきましょう。

私は、すべてのデータを複数の有料クラウドサービスに保管しています。また、写真類はそれに加えてUSBメモリも残してあります。

 

4.今後の課題と、備えるための心構えリソース

今回停電2日を経験したことで、寒くない季節であれば、今の備蓄状態である程度大丈夫だということがわかりました。しかし、逆に言うと備え足りていないものも浮き彫りになりました。それは、防寒対策です。

 

(1)冬の災害に備える

札幌市の広報札幌では、2014年に冬の防災に備えるというタイトルで備蓄品リストを公開しました。その中には、

冬の防災備蓄

・スキーウェアなど防寒具
・毛布
・カイロ
・寝袋
・長靴
・温かい衣類
・厚手の靴下

とありました。

緊急被害の際にこれらをすべて、身に着けたり持って逃げることは不可能ですが、家の中に暖をとれる手段があった方がいいです。

スキーウェアなどは、持っている人とそうでない人がいます。もし、今後買う予定がないという場合は、昔のウェアを捨てずに「災害備蓄」として残しておくといいと思います。

 

また、今回は水道が使え、トイレが使えたのでそれだけでもかなり日常に近い生活ができました。

もし、水道が札幌市全域で使えなかったら?ということを考えると、トイレの準備ができていないことがわかりました。

 

 

(2)自分の住んでいる場所がどんな被害の可能性があるか知る

札幌市では、「札幌市地図情報サービス」というウェブサイトを運営しています。

 

ここでは、札幌市全体を、各指標ごと(最大震度、液状化の可能性など)に色を付けて傾向を把握することもできますし、地図上から見たい場所(自宅)を選ぶことでその土地の防災情報(最大震度、液状化の可能性、建物全壊率、洪水、土砂崩れの危険性等)を一括で見ることができます。

 

図は、例として出した札幌市円山動物園の防災情報です。もし札幌市で直下型の地震があったら、動物園は最大震度6強、もし対策がされていなければ液状化が起って動物が埋まってしまうかもしれないということがわかりました。(字が小さくて、読み取れなくて申し訳ありません)

 

この情報を「最大震度5強だったら、家は安全だから備蓄少なくてもよくない?」というような形で過信することは危険ですが、自分が住んでいるところの防災情報を知っておくことで、より効果的な備えができると思います。

 

 

5.災害後の心のケア

 

最後になりましたが、被災状況の大小に関わらず、今回のことで心に傷を負った人はたくさんいると思います。

今回の北海道地震では、震源地の近くや札幌市の一部では非常に大きな被害を受け、家で暮らせない状況の人がいます。その状況の人たちに心を寄せて、私たちが今できることをしていくことが大切だと、私は思います。

 

ただ、ここで自分の状況と、最も被害が大きかった人たちを比較して「私がこんなことを言ってはいけない」というように、怖かった、不安な気持ちに蓋をして過ごすのはよくありません。

例えば、停電の中1人暮らしで備蓄もない方は、怖くて不安でどうしようもない時間を過ごしたと思います。

札幌市は、体感できる地震が1年に5回程度と言われています。ここまで大規模な地震も、その後の余震も、全面的な停電も、北海道の人にとっては初めての経験です。そして、関東に比較すると子どものころから災害に備えた教育量が少ないので、パニックになった人もいるでしょう。

 

怖かった、不安であった気持ちに蓋をせず、少しずつ復旧に向かっている場合、今後の余震などに注意はしつつ友達と会ったり、気分転換になることをするなどして過ごすことをお勧めします。

また、停電から復旧した後にテレビで災害の様子を目の当たりにした私も、少し気持ちが滅入りました。メディアは、災害の状況を伝えてくれますが、一部、恐怖や不安感を煽っているんじゃないか?という「悲劇的な報道」をしたりします。

 

もし、気が滅入ることが多い場合は、テレビやネットで被災状況を調べるのをやめましょう。もう1回おおきな地震があったらどうするか、行動を考えながら、節電をして、被災者に思いを寄せて、行動しましょう。被災地の様子をすべて知ることよりも、自分がきちんと暮らせることを優先しましょう。

 

今すぐに今後に備えることは難しいかもしれません(精神的にも、物流的にも)。けれど、何を優先していったらいいか、少しでも余裕がある時に考え、行動していきましょう。

 

まさかこのタイミングで北海道を大地震、そして全道的な停電が襲うとは思っていませんでした。

 

そういう意味では、心の準備はまったくできていませんでした。しかし、「備えあれば憂いなし」という言葉通り、停電で真っ暗な中でも、手元にあるLEDランタンで明かりを灯せる、災害持ち出しリュックやヘルメットはすぐ届く場所にある、数日間は食べるものもある、というのは想像していた以上に心の支えになりました。

 

今回の災害に対する反応は、本当に人それぞれです。今も不安な時間を過ごしている人もいます。その中で、私たちは何を選び、行動したらいいのか。平常時から考えていきたいですね。

 

また、この記事はできる限り公的な機関からの情報をベースにしていますが、私の経験を加筆しています。必ずしもこの情報が災害時に正しいとは限りませんので、最終判断は個人で行ってくださいね。

 

最後になりましたが災害後に不眠不休で救助に当たっていらっしゃる方、仕事をしている方に感謝します。

災害によって心が落ち着かない方、不安な方は無理をせず、1人でいると不安は強くなりますので誰かに頼ってください。少しでも安心できる時間が増えることを、私も願っています。

  • この記事を書いた人

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