ライフオーガナイザーの資格を取るための初めの一歩!
\ライフオーガナイザー2級講座の詳細はこちら/
ライフオーガナイザーとは
「ライフオーガナイザー®」とは、家事代行型の整理収納サービスとは一線を画す、本格的なコンサルティング型の片づけ支援サービスを提供する職業です。
暮らしを最適化するための考え方「ライフオーガナイズ」をベースとした、思考や感情の整理からはじめる綿密なコンサルティングと、住む人自身が使いやすく戻しやすい仕組みづくりが特徴です。住まいや暮らしに、住む人自身に合った仕組みを作り、暮らしのストレスを軽減し、より豊かな人生を生きられる人を増やすことを目指して活動している職業です。
多くのライフオーガナイザーが、暮らし全般を整えていくサービスを提供していますが、クローゼット、オフィス、メンタル(心)など、場所に特化したサービスを行う場合もあります。
オーガナイザーの提供するサービスの根本には、お客様の価値観を尊重すること、やってあげるのではなく、できるようになってもらうことがあります。そのため、一般的な尺度(「1年使っていないものは捨ててください」、「いつか使うは使わないです」など)で物を捨てさせることはありません。物の持ち方を含め、お客様の感情や考えから答えを導きながら、家の仕組みを整えていきます。
2008年に一般社団法人日本ライフオーガナイザー協会が設立され、ライフオーガナイザーという職業が誕生しました。
参照:一般社団法人日本ライフオーガナイザー協会:http://jalo.jp/
ライフオーガナイザーになるには
ライフオーガナイザー認定講座を受講する
ライフオーガナイズを学ぶには、協会認定講座や、ライフオーガナイザーがライフオーガナイズの知識をベースに開催しているオリジナルセミナーがありますが、ライフオーガナイザー資格を得るためには協会が認定している講座を受講し、試験に合格することが条件となります。認定講座は、協会認定講師が開催し、全国どこでも同一価格で同じ内容の講座が受講できます。
(1)ライフオーガナイザー入門講座
入門講座は、2級講座のエッセンス講座(ポイントを学べる講座)という位置づけです。
具体的な片付けの手法よりも、ライフオーガナイズの概念や成り立ち、協会の情報などから始まり、ワークを通してライフオーガナイズの基本的な考え方を体験してもらえます。家に帰って片付けを始められるように、ワークでは片付けの考え方の枠組みをお持ち帰りいただけますので、ライフオーガナイザー資格の取得が目的ではない人にも、手軽に受講できると好評です。
座学だけでなく、体を使うワークや、自分を知るワーク、そして得た知識をアウトプットできるようにコンテンツが作られています。ライフオーガナイザー資格取得のためには受講は必須ではありませんが、事前にエッセンスが理解できたり、2級講座とはワークが異なったりするので先に受けておくといいかもしれません。
特に、本を読むときに前から順に系統立てて理解したいタイプの方は先に入門講座の受講をお勧めします。
全国に入門講座の認定講師がおり、講座は比較的頻繁に開催されています。この講座を受講しても、認定証の発行はありません。
(2)ライフオーガナイザー2級講座
ライフオーガナイザー2級講座は、資格取得のための条件となります。
ライフオーガナイズの基本的な概念と自分自身をオーガナイズする方法を習得できる講座です。ライフオーガナイズの概念、脳の仕組み(利き脳片づけ®)、モノの「要不要」と選別する基準=価値観、オーガナイズの手法とプロセス、そして実際の片付けに関するグループ演習を行った後、認定テストを受けて終了です。
認定テストは、その日に学んだ内容をアウトプットし、理解を深めることが目的ですので「THE・試験」というものではありません。また、よほどのことがない限り、不合格にはならないようです。
2級講座までは「自分を整えるための講座」としての位置づけですので、「ライフオーガナイザー」と名乗ったり、学んだ内容を商用利用する行為は認められていません。
(3)ライフオーガナイザー1級講座
ライフオーガナイザー1級講座は、ライフオーガナイズのスキルを用いて、「ライフオーガナイザー」と名乗ってサービスを人に有償提供できるようになる資格認定講座です。1回6時間×全3回に分かれており、1回目は知識、2回目は技術、3回目は実践を学べ、各回ごとに課題があります。
1級講座を受講するためには、2級講座に合格している必要があります(講座開講時期が差し迫っている時は、同時に申し込み可)。
ライフオーガイザーの資格を取得するためには、試験があり、合格すると晴れて認定されます。
試験内容や難易度について不安になって検索してみる方が多いようですが(まさに昔の私!)、ネット上に試験・課題内容は落ちていません(笑)
難易度ですが、きちんと講座内で言われた準備をしておけば、1度で受かるケースが多いようです。運転免許証のように、「言い回し」や漠然な表現で惑わすような出題もありませんし、こちらも落とすための試験ではありません(笑)
また万が一不合格になったとしても、必要に応じて課題が追加されたり、再試験になったりと高校や大学受験のように「一回きりのチャンス」ではないようですので、まずはできる準備を一生懸命してみてください。
ライフオーガナイザーの資格取得にかかる費用
ここまで、ライフオーガナイザーと名乗って仕事をするのに必要な「ライフオーガナイザー1級」までをみてきました。
それぞれの欄にも値段は記載しましたが、1級を取得するまでにかかる費用は合計で108,000~111,000円(+消費税)です。
入門講座は2級1級を受ける際の条件となっていませんので、2級1級だけを受ける場合は108,000円、入門講座も受講する場合は111,000円です。2018年6月現在消費税は8%ですので、トータル費用は142,080円です。
どのくらいで元が取れるのかについては、この先の収入見込みの項目をご覧ください。
ライフオーガナイザー資格を取得した後はすぐに仕事ができるの?
資格だけで、仕事になるの?
ライフオーガナイザー1級資格を取得した後は、「ライフオーガナイザー」を名乗っての仕事が可能です。1級の講座では、ライフオーガナイズの概念だけでなく、ライフオーガナイザーとしての仕事の基本的な仕方、標準的なビジネスの始め方もレクチャーがあります。
ただし、これらはすべて最低限の知識です。
個人で起業する場合だけでなく、どんな職種でも同じだとは思いますが、例えば、パソコンもほとんど触った経験がない、ブログも初めて、接客経験もない…という状態からのスタートとなると、簡単・楽にビジネスとして軌道に乗せるのは難しいのではないでしょうか。
ライフオーガナイザーに関わらず、資格さえとれば稼げるようなイメージを持つ方がいるのですが、そんな人は滅多にいません。
またライフオーガナイザー1級講座に関しては、どちらかというと思考の整理や、仕事の仕方を中心に学びます。元々インテリア・建築関係者や整理収納マニアでない限り、資格取得後に建築物のモジュールや収納に使う物のサイズ感、収納方法や収納用品について自力で学ばない限り仕事にならないと私は感じました。
コンサルティングのスキル、オーガナイズのスキル、図面作成のスキル、集客のスキル、ビジネスのスキル…それぞれ必要な技術は異なるとは思いますが、1級資格を取得するだけでOK、それだけでビジネスとして成り立つというケースはほぼないようです。
資格取得すると、どのくらいの収入が見込めるの?
ライフオーガナイザーの資格で、どれくらいの収入が見込めるかは人それぞれという印象があります。
出版をしたり、講師として活躍したり、法人化したり、企業向けにサービスを展開していたり、他の資格(インテリアコーディネーター等)と合わせて仕事をしたりする場合ですと「1人で生きていけるくらい」稼いでいる方も増えています。しかし、「元々扶養から出るつもりはない」という方もいますので、目指す収入は人それぞれ、実際の収入も人それぞれです。
収入イメージとしては、
【個人向けの仕事】=日給3万円
①作業:時給5,000円 ×6時間(/日)=30,000円
②講座受講料:3,000円~5,000円(/人)×4~6人=12,000円~30,000円
が一つの目安ではないでしょうか。
ただ、一般的な企業のように週5日確実にこの収入があるわけではありませんので、3万円(日)× 5日 × 4週=60万円というわけにはいきません。
元々が主婦の場合、集客の方法さえうまくなれば扶養から出るか出ないか迷うくらいの収入を得ることはできるケースが多いと思います。ただ、扶養から出る・出ないは金銭面以外の事もあるので、扶養内でパートのようにライフオーガナイザーをしている人も多いです。
ちなみに資格取得に142,080円(税込み・2018年6月現在)かかるので、時給5,000円の作業だけを考えると5日間作業を行うと元が取れることになります。
また、認定講師になった後の協会認定講座の開講、企業等から依頼を受けて講座を行う場合など、1日の収入が目安以上になることも多々あります。
ライフオーガナイザー資格を取得してよかったこと
以下は、私個人の感想になります。
①「片づけ」を仕事とする上で資格を取ってよかったこと
「”片づけ”なんて本だって沢山出ているし、仕事にするためには資格なんて必要ない」という意見もあるかと思いますが、私は資格を取ってよかったと思っています。
その理由の1つは「体験できる」ということ。
本を読んでいるだけでは、文字から自分が知っている範囲の世界しか想像できません。スポーツ関係の書籍を読んでも、殆どの人はプロ選手になれないというのと同じだと思います。
資格を取ると、先駆者の生の方法を体験しながら知れるので、それは大きな刺激でありメリットだと思います。ライフオーガナイザーのコミュニティがありますので、そこで全国のライフオーガナイザーと連絡を取ったり質問をしたりして悩みを解決したりスキルアップすることができます。
2つめは、「仕事の幅が広がる」ということ。
1つめと似ていますが、ライフオーガナイザー資格を取得した直後には個人の家を訪問して片付けたり、セミナーをしたりする仕事内容しか自分の頭では想像できませんでした。
それがその後国内だけでなく、アメリカのプロフェッショナルオーガナイザーの仕事を見ているうちに(※)、自主出版、オンラインコンサルティング、企業向け講座、企業とのタイアップサービス、行政との連携など様々な仕事のやり方を知ることができました。
(※)ライフオーガナイザー協会では、年に一度アメリカから片付け歴15年以上のプロフェッショナルオーガナイザーを招き講演を聞いたりパネルディスカッションをしたりと、オーガナイズのスキルやビジネススキルを磨くことができます。
3つめは、「お客様が幸せになっていく過程に立ち会える」ということ。
ライフオーガナイズの手法は、その人自身がより豊かな人生を歩めることをゴールとしています。「片付けて部屋がきれいになりました、よかったですね。」で終わりではありません。
片付かない理由は人それぞれありますが、絡まった糸をほどくように原因がわかり、片づけが進むことで笑顔が増えたお客様はたくさんいらっしゃいます。その過程に立ち会えることが資格を取得してよかったと思う瞬間でもあります。
②資格取得して、仕事以外でよかったこと
仕事の面以外にも、よかったことがあります。
①普通にしていたら、知り合えない人たちと知り合える
全国各地に年齢層も幅広いライフオーガナイザーがいて、交流があります。今までの自分の人生では、交わることのなかったような広い層の人と出会え、同じ方向性を持っているのでたくさんの会話ができて自分の人生にもプラスになっています。また、普段なかなか年上の方と知り合うことがないのですが、あんな風に年を重ねたいと思えるようなロールモデルにもたくさん出会えました。
②自分の人生もどんどんオーガナイズされる
よく言われますが、他人の事はわかっても自分の事が一番わからないのです(苦笑)。でも、ライフオーガナイザーになってからは、その都度自分の優先順位を考える癖がつきました。また、やり方は1つではない、人それぞれ目的や手段は異なるということを日々意識しているので、家庭内や友人との間でも意見が対立する場面でも一呼吸おいて考えられるようになりました。
ビジネスの場でも、視野・視座・視点を変えて物事を捉えるとよく言われます。私たちは特にプライベートで自分の感情が関係する場に立つとなかなか俯瞰して物事を捉えることが難しくなります。
ライフオーガナイザーの基本スキルである「俯瞰」。これが身に着いたことで、自分自身も生きやすくなり、今何をしたら一番いいかを考えられるようになりました。
ライフオーガナイザー®1級資格を持ち、仕事をしている立場から、「ライフオーガナイザー資格」について紹介してみました。
片付けに資格は必要あるのか?という意見もありますが、同じ内容を学び、志を共にするコミュニティがあることは大きいと感じています。
仕事としては資格を取得した翌月から何十万円もの収入を得るのは難しいかもしれませんが、大手企業が片付けサービスにどんどん参入していることもあり、家事代行に続き需要はもうしばらく高まるのではないでしょうか。
片付けの好き嫌いだけでなく、幸せを見つけながら生きられる人が増えるといいな、という思いで仕事をしている人が多いです。
ちなみに、ライフオーガナイザー®の名称含め、商標登録されている協会独自のコンテンツも多々あります。