片づけをしている時に、捨て方がわからなくて困ってしまう、手が止まってしまう!そんなことありませんか。
この記事では捨て方に困る物ワースト10をピックアップし、その捨て方や注意点をまとめました。
この記事は、北海道札幌市で2023年9月現在の情報をベースにしています。
私たちは片付け作業を日々行っているので、捨て方については細心の注意を払っていますが、この記事へのアップデートがリアルタイムではないかもしれませんのでその点ご了承ください。
1:油の捨て方
2:電池の捨て方
3:ガスボンベ・スプレー缶の捨て方
4:サランラップの捨て方
5:せとものの捨て方
6:余ったローション(化粧水)の捨て方
7:ライターの捨て方
8:保冷剤の捨て方
9:カイロの捨て方
10:マニキュアの捨て方
1)捨て方に困るものNo.1 油の捨て方
日常で使う頻度が高く、そして皆さんが捨て方に困っているのは油です。油は捨てたい量によっても捨て方が変ってきます。
注意ポイント
流しに捨てない: 使用済みの油を流しに捨てることは避けてください。油が下水道を詰まらせる可能性があり、環境への影響もあります。
少量の油の捨て方
鍋に残った少量の油などは、多くの方が紙や古布等に染み込ませているか、凝固剤を使用して処理していることが多いと思います。
何かに染み込ませたり、凝固させた油は燃やせるゴミとして捨てます。
この方法はあまり頻繁に油を使用する機会がない方に向いています。ただ、ゴミとして捨てるので資源にはなりません。そのためもし頻繁に油を使用し、余ってしまうことがある方は、資源回収も検討してみてください。
油の量が多い場合の捨て方
札幌市では、使用済み食用油(廃食油)の資源化事業者が、札幌市内のスーパー、ホームセンターなどで廃食油を無料で回収しています。
どのように持ち込むかというと…
①びっくりドンキーに持ち込む場合(A方式)
自宅にある容器に入れて持ち込み、店員さんに声をかけたうえで、タンクに廃食油を入れて容器は持ち帰ります。
②コープさっぽろや消防署、市が運営している施設などに持ち込む場合(B方式)
500mL前後のペットボトルに廃食油を入れて持ち込み、ペットボトルごと回収ボックスに入れる。
③東光ストア、マックスバリュ、ラルズマート、スーパーアークスなどに持ち込む場合(C方式)
販売時の食用油の容器やペットボトル(500ミリリットル~2リットルのもの)に入れて持ち込み、容器やボトルごと回収ボックスに入れる。
ご自宅近くの回収拠点は、こちらから調べられます。
札幌市回収拠点:
https://www.city.sapporo.jp/seiso/gomi/bdf/index.html
2)捨て方に困るものNo.2 電池の捨て方
種類も多く、捨て方が複雑で困るのが電池です。電池は市町村によって捨て方が違いますので、札幌市の場合はどのような捨て方をするかしっかり確認してください。
ポイント
下準備
すべてのタイプの電池に共通で、電極をセロハンテープで絶縁しておきます。
①筒形乾電池の捨て方
「びん・缶・ペットボトル」の日に透明の別袋に入れてゴミステーションに出します。
②コイン電池(CRやBR表記があるもの)
燃やせないごみの日に、他の燃やせないごみと一緒に指定ごみ袋(有料の黄色の袋)に入れて捨てます。
③ボタン電池(SR、LR、PRという表記のあるもの)
- ゴミの日に出せません!!
- お近くの「ボタン電池回収協力店」に持って行き、回収缶に入れます。
ボタン電池回収協力店の検索(全国可):http://www.botankaishu.jp/srch/srch10.php
ちなみに札幌市では、
家電量販店:ヤマダ電機、ケーズデンキ
ホームセンター:ジョイフルエーケー、ビバホーム、DCM(ホーマック)、
補聴器販売店:一部補聴器センター、
眼鏡屋さん:メガネのプリンス、メガネサロンルック、眼鏡市場、富士メガネ
その他:コストコ
*全店舗ではない可能性がありますので、調べてから持ち込んでくださいね。
④小型充電式電池・モバイルバッテリー
- ゴミの日に出せません!!
- 回収対象JBRC加盟しているメーカー商品で、ニカド電池(Ni-Cd),リチウムイオン電池(Li-ion)、ニッケル水素電池(Ni-MH)のリサイクルマークがついているものが対象です。(日本メーカーのものは殆ど、その他Apple、Anker、Cheelo等の一部海外企業もJBRC会員)
- お近くの「JBRC回収協力店」に持って行きます。
JBRC回収協力店の検索(全国可):https://www.jbrc.com/general/recycle_kensaku/
札幌市では、
ビックカメラ、ヤマダ電機(札幌本店)、DCM(ホーマック)の一部店舗で回収しています。
JBRC・リサイクルマークがない電池はどうするの?
さらに詳しく
知らずに買ってしまった海外製リチウムイオン電池、モバイルバッテリー。
JBRCのマークないということは、JBRCに加盟していないので上記の店舗には持ち込めません(断られます)。
そこで札幌市に聞いたところ、別扱いとなって直接札幌市の環境局環境事業部循環型社会推進課への持ち込みとなるそうです。
もしかすると対応が変更になるかもしれませんので、確認の上持ち込んでください。
札幌市環境局環境事業部循環型社会推進課
011-211-2928 011-211-2912
3)捨て方に困るものNo.3 ガスボンベ・スプレー缶の捨て方
札幌市ではガスボンベとスプレー缶の扱いは同じです。捨て方のポイントは、使い切っているか、使い切れていないか、で捨て方が違う、ということです。
使い切っている場合
穴を開けずに、指定ごみ袋と別の透明の袋に入れて、燃やせるゴミの日(週2回)に出します。
ちなみに缶を振った時に「しゃかしゃか」や「ちゃぷちゃぷ」という音がする場合はまだ中身が残っています。カセットボンベ以外のスプレー缶の場合は、残りがあと少し!という場合は、中身の飛散防止のために新聞紙などに吹き付けながら中身を出しきってから捨てます。
使い切っていない場合
使い切っていない場合に燃やせるゴミの日に出すのはNG!!残っているガスによってゴミ収集車の火災事故が起きていますので絶対にやめましょう
清掃事務所、消防署(出張所)、地区リサイクルセンターで引き取りをしているので、お近くにある場所を探して持ち込んでください。
ちあなみに消防署に人がいらっしゃらない時は、捨てられません。
持ち込み先一覧:https://www.city.sapporo.jp/seiso/gomi/documents/spray_henkouchirashi.pdf
4)捨て方に困るものNo.4 サランラップの捨て方
サランラップは外箱、刃、ラップ、芯…というように様々な材質が使われたパーツがあるので捨てにくいものとしてランクイン。
解体して分別作業が必要になります。
①サランラップの外箱・芯
市販のラップの外箱や芯は殆ど紙製で、リサイクルマークが外装についていますので、札幌市では「雑紙」の資源回収日に出せます。
②刃:メーカーごとに違います!
刃はメーカーごとに素材が違いますので注意が必要です。
- クレラップはプラスチック=製品プラ=燃やせるゴミ
- サランラップの刃は金属製なので燃やせないゴミ
アルミホイルなども金属製の刃が多いです。チェックしてみてください。
③ラップ(透明のフィルムの部分)
サランラップ/クレラップのラップにはリサイクルマークはついていません。でも札幌市のゴミ分別では、「容器包装プラスチック」で出せることになっています。
(札幌市の環境局環境事業部循環型社会推進課の方に念のため電話でも再確認済み)
その場合は容器包装プラと同じ扱いなので、固形物は取り除いておく必要があります。
日本国内で調べたところ、多くの市町村では容器包装プラとして出せず、燃やせるゴミとして出す必要がありますので市町村で対応が違うんですね。
5)捨て方に困るものNo.5 せともの捨て方
検索されているもの上位として「せともの」がありました。
せとものは厳密には瀬戸市で作られているものを指しますが、捨てにくい物としてランクインしている際にはもっと広く「陶磁器」を指すのではないかと思います。
ガラスと同じ扱いになり、厚紙などで包んだ上で指定ゴミ袋に「キケン」と書いてから「燃やせないゴミ」の日に出します。
ちなみに壊れていないもの、まだ使えるものなどはリユースできる可能性があります。フリーマーケットや、メルカリなどフリマアプリを使用して売ることもできます。
リサイクルショップの場合は、食器の場合は使用済みの物はNG、壺や花瓶などはOKという扱いの場合がありますので店舗に持ち込む前に確認が必要です。
6)捨て方に困るものNo.6 余ったローションの捨て方
流しに捨てない: 使用済みの化粧品を流しに捨てることは避けてください。水質汚染や、油分が多いものだと下水道を詰まらせる可能性があり、環境への影響もあります。
肌に合わなかった化粧品、化粧水(ローション、トナー)、乳液、美容液、クレンジングなどは、新聞紙、キッチンペーパー、布などに染み込ませて燃やせるゴミとして出します。量にもよりますが、ビニール袋の中に新聞紙などを入れて、そこに出していく方が漏れずに安心です。
その他、石鹸、ボディーソープ、洗剤、シャンプー、コンディショナー等も同じ方法で捨てることができます。液体状ではなく、固体、粉状のものでも同様に燃やせるゴミになります。
ローションなどがガラス瓶やリサイクルマークがついているプラ容器に入っていた場合は、ビン缶ペットの日に出すことができます。*マニキュアは別扱いです。
7)捨て方に困るものNo.7 ライターの捨て方
ライターの捨て方は、使い切っているかどうかがポイントになります。
①使い切ったライター
使い切ったライター(加熱式たばこ、電子たばこも同じ)の捨て方は、「燃やせないゴミ」の日に指定ゴミ袋とは別の透明の袋に入れて出します。
②中身を使い切れないライターの捨て方
札幌市では、各清掃事務所、地区リサイクルセンターで引き取りをしています。この持ち込みには、加熱式たばこ、電子たばこは対応していませんので注意が必要です。
8)捨て方に困るものNo.8 保冷剤の捨て方
保冷剤の捨て方も迷いますよね。保冷剤の種類としては、
・お店で何かを買った時についてくる柔らかいもの
・キャンプなどに持って行く外側が硬い四角い物
がありますが、どちらも燃やせるゴミとして出せます。
9)捨て方に困るものNo.9 カイロの捨て方
一般的な使い捨てのカイロは、札幌市は燃やせるゴミとして捨てられます。充電式やオイル式で何度も使用出来るタイプの場合は、バッテリーを外した上で燃やせないゴミとして捨てることができます。
もし捨てるのがもったいないと思う方は、GoGreenという会社が回収をしています。回収後はキューブに加工して汚れた池や海に入れることにより水をきれいにすることができるそうです。
GoGreen
https://go-green-group.com/4steps/
10)捨て方に困るものNo.10 マニキュアの捨て方
マニキュアも外側がガラス瓶、刷毛部分がプラ、そして中身は…?と迷いやすいアイテムですが、札幌市では燃やせないゴミとして出すことになっています。
分別をする必要がないんですね。
ちなみに、6のローション(化粧水)の容器であるガラス瓶については、ビン・缶・ペットボトルの日に出すことができますので、マニキュアだけ別で考える必要があります。
捨て方がわからないと捨てにくい!
いかがでしたでしょうか。
捨て方に迷いがちな物トップ10と捨て方をまとめてみました。
私たちが片づけの作業に伺っている時にも、捨て方がわからないから、面倒だから捨てられないという方もたくさんいらっしゃいます。作業を依頼していただいた場合は、ゴミを引き取ったり、捨てることを代行することはできないのですが、室内で分別する作業、そしていつ出したらいいのかわかりやすくしておくことはお手伝いすることができます。
片づけの「ちょっと困った!」にも対応できますので、お気軽にお問合せくださいね。