頭ではわかっているのに片付ける気が起きない問題。
片付けが苦手で、色々情報を集めていますし、セミナーや整理収納の作業をしてもらったことがあります。
定位置、収納場所は決まっていると思うのですが部屋は散らかっています。
片付けた方がいいのはわかっているのですが、なかなかできません。何かアドバイスはありますか。
ANSWER
ご質問ありがとうございました。
片付ける気が起きない問題ですね。同じ悩みを抱えている人はたくさんいると思います。
以前、コラムにやる気を「起こすため」の話を書きました。
片付けのやる気が起きない人がやる気を起こす方法
片付けたいけれど、やる気がでない。片付けなくちゃと思いながら一日が終わってしまった。そんな日もありま ...
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この記事では、やる気を出すためのポイントを7つ紹介しています。
- 楽しそうなイメージから始める
- 片付けでやる行動を書き出す
- 簡単なことから始める
- 5分タイマーをかける
- ご褒美を決めておく
- 片付いた先の暮らしを想像する
- 今すぐ片付けのやる気を出すためには、〆切を決める=人を呼ぶ
記事は3年前に書いたものですので、これらの知識があるのにさらにやる気が起きない人向けに補足していこうと思います。
ただ、まずは上記7つ試してみてくださいね。ただ「知っている」と「やってみる」は違うので、試すことが大切です!
片付ける気が起きないのは、なぜ?
さて。片付けなくちゃと思っていてもやる気が起きない時ってありますよね。それはどんな時か、自分で把握していますか?
- 睡眠不足の時
- 悩みや心配ごとがある時
- 忙しい時
- 常に
これらはよくあるケースです。あなたはどんな時に片付けられなくなりますか?
やる気が出ないパターンを知っていると、対策を考えやすくなります。
例えば、
- 睡眠不足:その日は早く寝て明日に持ち越す
- 悩み・心配事:相談する、気持ちと行動を分けて考える
- 忙しい時:最低限でOKの基準を決めておく
睡眠不足を含めて疲れている人は片付けよりも優先順位が高いものに取り組んだ後は、片付けをする余力が残っていないです。
(また立て続けに「疲れやすい」という方と出会ったのですが皆さん貧血でした。貧血は疲れが出やすいようです。)
悩みや心配ごとがある場合も、そちらに気を取られてしまうので片付けに手を付けられない状況になる方もいます。
悩み相談に乗ってもらったり、気分転換になることをしたりと「悩み・心配事」に先にアプローチをして、片付ける気力を取り戻す方法もあります。
その他には「感情と行動を分離する」ために、一度悩みを書き出して悩みを持っていることを受け入れた上で、一度悩みから離れて片付けをスタートしてもいいですね。
片付けが習慣になっていないと、常に取り掛かりに苦労する
さて、常に片付けのやる気がでないという方の場合、片付けが習慣になっていないケースが多いです。
ポイントは、「反復によって習得」です。
常にやる気がなく、片付けを反復していない場合は片付けに取り掛かろうとしてもいつも多大な心的努力が必要になってしまうし、片付け行動は固定していないのです。
片付けを何度もやることで、定着していきます。それを簡単にするための考え方が
- 片付けでやる行動を書き出す
- 簡単なことから始める
- ご褒美を決める
です。
頭の中で片付けを考えていると、やるべき内容が「めんどくさい」という気持ちと合わさって現実以上にオオゴトに膨らんでしまいます。
ですから、書き出すことで内容を明確にして、その中で一番「心的努力」が少なくて済む簡単なことからスタートするわけです。
もちろん、まずは3分だけ、5分だけというようにタイマーで時間設定をすることもハードルを下げるのに有効です。
そして、事前にご褒美を設定しておくことで報酬効果がありますので、片付ける行動は強化されます。
片付けのやる気を出さずに、片付けに取り掛かる方法
それでも、片付けの初めの一歩が踏み出せない場合。
ここまで考えてみても、やっぱり無理だ!まったく体を動かす気が起きない!
そもそも、書き出しすらやる気が起きない!
という場合、やっぱりお疲れだと思うのでゆっくり休んで欲しいのですが、そうも言ってられない方もいらっしゃると思うので奥の手をご紹介します。
それは、
「だるいなー」
「片付けるのめんどくさいなー」
「やる気がないなー」
という思考回路を止める方法です。多少片付け作業の効率は落ちますが、長い時間何もせずに「片付けなくちゃなー」と思うよりマシです。
その方法は、
歌が好きな人は、歌詞を暗記している歌を歌うのもいいですね。歌が好きでない場合はただひたすら「あーあーあーあー」って言っていてもOKです。
とにかく何か発言を始めます。
何か発言をしている間は、同時に「めんどくさい」「やりたくない」という考えを深めることができないはずです。
なので、
- これから拾うゴミに焦点を当てて、「ゴミ拾いを始める」と念じる
- 歌い始める
- ゴミに向かって動き出す
という流れで片付けに着手します。
私たちの脳は、一度にたくさんの行動を同時並行してできない特徴を使っています。特に、アウトプットを2つ以上行いながら思考を深めることは難しいです。
発言に集中することで、頭の中の余計な思考を止めて単純な行動を始めるテクニックです。
いかがでしょうか?
ぜひ、片付けのやる気が出ない時に騙されたと思って試してみてください。
ただし、物の要不要を考える、収納場所を考えるなどの思考を必要とする作業段階ではこのテクニックは使えません。あくまでも使ったものを戻したりゴミを捨てたりする特に考える必要がない「片付け」だけに使えます。
とりあえずめんどくさい、やる気がない、という思考をストップさせた上で毎日片付けに反復的に取り掛かるようにしてみてください。習慣になると、めんどくさいという気持ちとは関係なく取り掛かれるようになりますよ!
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