ついつい物を便利なところに置いてしまう「ちょい置き癖」を直したいと思っている方にちょい置き癖の3つの原因と解決方法をご紹介しています。
物をついついキッチンカウンターにちょい置きしてしまいます
ついつい物をキッチンカウンターに置いてしまい、リビングに入るたびにゴチャッとした様子が目に入り、とても散らかっている感じがします。
置いてしまうのは、子どもの学校のプリント、体温計やハンドクリーム、虫刺されの薬、郵便などです。
何か改善方法はありませんか?
ANSWER
ご質問ありがとうございます。
キッチンカウンターや、テーブルの端、玄関の靴箱の上など、ちょうどいい高さに平面がある場合、そこについつい物を置いてしまいますよね。
私も以前住んでいたマンションのキッチンカウンターは、紙類や雑貨のちょい置きが積もりに積もってごちゃごちゃでした。(その経験から、今住んでいる家にはキッチンカウンターを作らなかったくらいです。笑)
今日はちょい置き問題について考えてみます。
キッチンカウンターにちょい置きしてしまう理由とは?
キッチンカウンターは置きやすい場所!
ちょい置きしてしまう場所は人によって異なりますが、共通するのは「使いやすい高さにある場所」です。上の写真でいうと、キッチンカウンターは床からの高さ約1mくらいにあるのでとても使いやすいです。
しゃがんだり背伸びをしないと届かない場所や、ぱっと見た時に物が目に入らないような場所にはちょい置きはしませんよね。
つまり、私たちがついつい置いてしまう場所は、動線上で物を置くのにちょうど良い高さにあるからです。
それに該当する代表的な場所はキッチンカウンター、テーブルの上、玄関の収納の上などでしょうか。玄関、廊下やリビングにコンソールテーブルを置いている場合、そこも物置になっていることもあります。
これらの場所は、いわゆる「ゴールデンゾーン」と呼ばれる範囲ですね。
キッチンカウンターへのちょい置きの理由と対策
ここからはちょい置きの理由と対策です。
代表的な理由は、
- 後で処理しようと思って置いてしまう
- 物の定位置が決まっていないからとりあえず置いてしまう
- 無意識で置いてしまう
があります。
1. 後で処理しようと思ってとりあえず置いてしまう
ポストから手に取ったダイレクトメール、子供が渡してきた学校のお便りなど、後で必ず確認しないといけないけれども今その時間がないと言う場合に後で処理しようと思ってちょい置きするケースがあります。
後で処理しようと思っているので、すぐに手に取れる場所に置いておきたい。
しまい込んでしまって忘れてしまうと大変だ、と言う考えが背景にあるため、わかりやすい場所につい置いてしまうことが多いようです。
その場で処理してしまうのが本当は1番良いのですが、なかなかそれができないと言う場合は以下のステップで対策をしてみてください。
step
1何が置いてあるのかカテゴリー分類してみる
step
2どんなタイミングで処理をしているのか思い出す
step
3専用の置き場所をちょい置きする場所に作る
つい置いてしまう理は、その場所が使いやすいからです。
「ちょい置きしなくする」から「その場所を置く場所にする」というように考え方を逆転させて、ごちゃついて見えないように工夫しながら置き場所を作ってしまいます。
この場合、自分の行動(習慣になっている)を変える必要もないので、簡単に片付いた(片付いて見える)状況になります。
専用の置き場所を作る場合、どんな分類がやりやすいかは人によって違います。
例として、
- カテゴリー分類: お便り、DM、人別…など
- 状況別分類: 未対応、緊急、〆切あり…など
- 時間軸別分類: 今日中、1週間以内、保管用
などがあります。どんな言葉を使用して分けるかによって使い勝手が異なりますので自分が分けやすい方法を考えてみてください。
また紙類に使用する収納アイテムは、トレーやファイルボックスなどがお勧めです。
2.物の定位置が決まっていないからとりあえず置いてしまう
長い時間持っていて使う物(家電、家具など)は収納場所は決まっているけれど、紙類や日用品の中で消費していく物には置き場所が決まっていないパターンです。
物の定位置が決まっていないから、目に付きやすくて空いてる場所に置いてしまうのです。
片付けの原則は「すべてのものに定位置を決める」ですので、日常的に手元にある物、消費する物を特定して、置き場所を決めるのがオススメです。
ついつい置いてしまう場所に、まだスペース的余裕があれば、1のように新たな置き場所を新設しても良いと思います。
スペース的に余裕がない場合や、その物を他の場所でも使う場合は動線上に収納場所を作ると出しっぱなしになりにくいです。
3.無意識につい置いてしまう
これもよくありますね。(私は元々このタイプでよく物を失くしていました…)
はっきりと置く意識をしているわけではなくても、ついついそこに(もしくはどこかに)置いてしまうというケースです。
紙類だけでなく、スマホや、家の鍵などもついあまり意識をせずに置いてしまいがちなアイテムですよね。
無意識の行動を変えていくのは、すでにその行動が習慣になっているから簡単ではありません。
その習慣を変えるには、まずは自分がどのような行動しているか、認識することからです。
まずは、置いてあるものを見て本当はどこに置きたいのかを考えてみます。
定位置が決まっていない場合は、先ほど書いた内容のように定位置を決めてみましょう。決めた定位置を忘れてしまいそうなら、マステに書いて一時的に貼っておくといいですよ。
そして、家の中で収納する物がどのような動線を経てその定位置までたどり着くかをイメージします。その動きが習慣になるように練習します。
例えば…
家の鍵をついどこかに置いてしまって、翌朝探すことが多いと言う場合
玄関のドアを開けて鍵を右手で持っている
↓
玄関のドアを開けて靴を脱ぐ(鍵は手に持ったまま)
↓
玄関収納の上に作った鍵置き場に入れる
この動きの流れを、玄関のドアを開ける瞬間から1つ1つ意識してしばらく行います。
学校のプリントをついカウンターに置いてしまう場合
カウンター上に、<要対応レタートレー>と<それ以外レタートレー>を設置する
↓
子供に手渡しされたものを受け取る
↓
ざっと目を通して、①要対応か、②連絡のみかを判断する
↓
①要対応:ファイルトレーにある付箋に締切日を書いて貼る
②連絡:連絡トレーに置いておく
この流れに慣れるまで、意識して繰り返します。
私も事務関係の仕事をする友人から教えてもらったのですが、書類は何度も「これなんだったっけ?」と読み返すと効率が悪いので、
- その場で判断して処理がベスト
- その場処理が無理なら、それが何か、いつ対応するかを付箋に書いて貼る
- 他のものと混ざらないように分類しておく
というように決めておくことがポイントです。
無意識の行動は、なかなか変えていくのが大変ですが1つ1つの行動を意識するところから始めて新しい行動を習慣にしていきます。
キッチンカウンターへのちょい置き問題のまとめ
「ついつい置いてしまう」に理由と対応について、考えてみました。
片付け士の小松易さんが「空中戦で終わらせて地上戦に持ち込まない」ということをおっしゃっていました。
色々な物を手に持っている段階で処理して、あちらこちらにちょい置きしてしまわないようにするという例えでとてもわかりやすいですよね。
片付けが苦手で習慣がなかった時には「そんなことできるはずない」と思っていたことですが、1つ1つの動作に意識を向けることから始めて、行動を練習して習慣を作ることはできると実感しています。
典型的なつい置いちゃう理由は、
- 後で処理しようと思って置いてしまう
- 物の定位置が決まっていないからとりあえず置いてしまう
- 無意識で置いてしまう
です。
少し時間を取って自分がどうしてそこに置いてしまうのかな?何を置いてしまうのかな?ということを改めて見直してみてください。
そしてぜひ、解決方法の中で取り入れられそうなことがありましたら実践してみてください!
今回の記事では「それをやめたい」ということで、解決策をまとめました。でも中には「気にならないし、困っていない」という方もいると思います。
「絶対にあの山の中にある」が安心につながるケースですね。そういった場合は無理に変える必要もないと思います。
もしあなたにもお困りごとがありましたら、お気軽にご相談ください。ご質問は、こちらからまでどうぞ!
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