こちらの記事では、当社が提供する新築・リフォーム収納プランニングの具体例を紹介します。まだこのサービスの認知度が十分ではないため、多くのお客様から具体的なサービス内容についてのお問い合わせをいただいています。ここでは、収納プランニングの内容とプロセスについて詳しく説明します。
今回取り上げるのは、玄関に設けられるシューズインクローゼット(以下、SIC)です。
シューズインクローゼットとは
玄関まわりで使うアイテムを収納するスペースを指しており、土間収納・シューズクローク・シューズインクローゼットと呼ばれることもあります。 玄関に隣接して設けられていて、タイプによっては土足で出入りすることが可能なスペースです。
シューズインクローゼット 収納プランニング実例
1. シューズインクローゼット現状の把握とヒアリング
まずは、お客様のご自宅を訪問して現状の把握と、ヒアリングを行います。
現状は、建築時の平面図も拝見しますが、収納プランニングには内法寸法が必要なので実際に計測を行います。また、片づけ・整理収納のプロとして、使いにくそうに見えるポイントも特定します。
ヒアリングでは、現在の収納の状況やクライアントさまのストレスポイント、改善したいところ、空間の希望などを詳細にお聞きします。
収納の外観(見える部分)についても、家全体のインテリアと調和するデザインを選びながら、クライアントの好みや既存の家具とのバランスを考慮します。そして、イメージを実際の画像を探しながらすり合わせていきます。
収納方法は、使い勝手(わかりやすさ、出し入れのしやすさ、片づけやすさ)を最優先に考えて計画します。そのため、今回のようにシューズインクローゼット1か所の収納プランニングを行う際にも、他の場所の収納も確認させていただきます。
ちなみに、今回物の配置を変更するために重点的に確認した他の場所は、ガレージ、玄関に近い廊下の納戸、リビングにある収納スペース、トイレ内の収納です。
2. 現状・ヒアリングを分析とイメージ
ヒアリング内容をまとめて分析を行い、ストレスを解消し理想的な生活空間を実現するための収納プランニングを行います。
現在ある物すべてを収める方向で考えるのではなく、片づけた先の理想の暮らしを実現するために全体の見直しを行う点がポイントです。
一般的なリフォームでは、収納場所を確保することはあっても、具体的にどこに何をいくつ収めるか、なぜその収納方法にするのかまでを検討することは稀です。
SICだとしても、置いてあるものが靴の他に多岐に渡ることが多いため、本当にそれらがSICにあることが適切なのかどうかを検討することも大切です。
そして収納のプランを考えていきます。クライアント様とじっくり話したうえで、ご自身にもいくつか選んでもらった画像を元に、カラーコーディネート、収納のイメージなどを具体化していきます。
ここでも、口頭で伝えるよりも実際のビジュアルを用いたすり合わせで意思疎通をすることが大切です。
3.収納プランニング
現状と事前ヒアリングの内容を踏まえ、収納プランニングを行います。今回は、より明るい空間を希望されたため壁面のクロスの貼り替え工事も別途行います。
希望の内容、使い勝手を考えながら、必要なものが適切に収納できるようにプランニングを行います。
今回の収納プランニングでは、壁面収納の棚板は原則そのまま使用しています。
4.工事、設置を行います。
プランにご了承いただけたら、工事や設置作業を行います。工事は当社で直接行うことがありませんが、信頼できる工務店をご紹介させていただくか、クライアントさまがお知り合いの業者に依頼することになります。
シューズインクローゼット収納プランニングのビフォーアフター
最後に今回の収納プランニングをBEFORE&AFTERでご覧いただけます。
この実例を通じて、収納プランニングがいかに日常生活において機能的で美しい空間を作り出すかをイメージしていただければ幸いです。
さらに、ビフォーアフターが動画でパッと見ていただけます。こちらの方がわかりやすいかもしれません。