片付けたいのに片付けられない理由は、自分自身のことを知らないから
「片付けたいのに、片付けられない。」そんな方向けに、タイプ別の対策をまとめました。
片付けたいと思っているのに、片付けられないのはなぜでしょうか。
訪問片付けサービスをこれまで続けている中で感じるのは、片付けたいのに片付けられないと思っている方は、自分自身のことをよく知らないというケース。
自分がなぜ片付けられないかを知らない
だから、
自分がどうしたら片付けられるかがわからない
ということです。
片付けられない原因はいろいろありますが、それよりもどうすれば片付けられるかが大切なので、片付けたいのに片付けられない対策は、あなたがどこでつまずいているかを知るところから始めます。
片付けは、「人×空間×物」で考える
参考:「ライフオーガナイズマップ」
片付けたいと思うと、物を捨てなくてはいけないとか、部屋を広く使うにはどうしたらいいだろうか?とか、どの収納用品を使えば片付け終わるか?など、物や空間ばかりを考えがちです。でも、これまではそれでうまくいかなかったのですよね?なぜでしょうか。
それは、実際に物を持っているのも、部屋に住んでいるのも人なのに、その人についてじっくり目を向けていないからです。その家に住んでいるあなた自身について目を向けない限り、いくら片付けたいと思っていても片付け終わりません。ですから、これからは人に目を向けて、人が主役の片付けを進めていきましょう。
片付けたいのに片付けられない人は、片付けの順番を間違っている
片付けに、順番があるってご存知でしたか?
私も今から約8年前までは同じように「片付けたいのに片付けられない!」と30年間思い続けていたのですが、今思うと片付け方を習った事はありませんし、片付けに順番がある事は知りませんでした。
参考:『ライフオーガナイズの教科書』p51 (主婦の友社)
このように、片付けはピラミッド型で考えることができます。土台から上に、一つ一つのステップを順番に行っていく方がうまくいきます。
つまり、物の整理をする前に収納用品を買い揃えてしまうというのはうまいかない典型例ということです!(ありがち)
\片付けの順番についてはこちらの記事に詳しくまとめてありますので、もしよろしければご覧ください/
片付けの順番を守れば片づく!苦手な人はまずは手順を知るところからスタート!
片付かないのは、順番をまちがっているから? 片付けに苦手意識がある方には共通して「今まで片付けに挑戦 ...
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「片付け」にはこのように違う行動が含まれているのですが、それをひとまとめに考えてしまっていると片付けたいと思っていても具体的にどこから手を打てばいいのかわからないままです。
まずは、A・B・Cのチェックリストを見て、直感で当てはまる所にチェックをしてください。そして、多く当てはまるタイプの解説をご覧いただき、ぜひ片付けの参考にしてください。
チェックリスト
Aタイプ:
- 自分にとって何がいるものか、はっきりわからない
- 「いつか使うかもしれない」とよく思う
- 壊れていないのに捨てるのは「もったいない」と感じる
- もう二度と出会えないかもしれないと思う物がある
- 手放す量より買う量の方が多い
- 捨てたら絶対後悔しそうだと思う
- 片付けたいと思ってもいざ始めると手が止まる
- 片付けると結局物を移動させて終わりになる
・・・・・・
Bタイプ
- 使いやすい収納なんて考えたことがない
- 収納用品特集を見ると、ついついどこに使うか決まってなくても買ってしまう
- 片付けたいと思うととりあえず、100均で収納用品を買ってしまうことが多い
- なんとなく…で計測しないで収納用品を買うことが多い
- 雑誌、SNSの収納を真似してみたけれど、片付かない
- 白い収納用品で揃えれば片付くと思う
- 収納の中には、色々なものがごちゃまぜに入っている
- いつの間にか中身が空っぽ/全く出し入れしていない収納用品がある
・・・・・・・
Cタイプ:
- 使ったものを元に戻すのが面倒になる
- 片付けなくてはいけない物が増えると、ますますやりたくなくなる
- 片付けたいと思っても時間がない
- 戻す場所は決まっていても、なかなか元に戻せない
- 片付けは基本的に後回し
- とりあえず、目に入らなくなれば(隠せば)気が済む
- 好きなものが安い場合、ついつい買ってしまう
- 究極、出しっぱなしの方が次使う時も便利だと思ってしまう
・・・・・・
ここからは、それぞれのタイプ別の対策をみていきましょう。
A:片付けたいのに片付けられない理由は、整理!
Aタイプにチェックが一番多く場合、片付けられない理由は「整理」が苦手だからです。
整理で何が大事かっていうと、何が自分にとっているもので、何が本当はいらないものかを、はっきりとわかっているかどうか、です。
自分にとって、です。
自分にとって必要な物と、他人にとって必要なものは違います。なので、他人の基準ではなく自分の基準で必要なものを判断できるかどうか、です。
例えばよく聞く「もったいない」は、何がもったいないのでしょうか?全然使っていないけれどまだ使える物を手放すことをもったいないということが多いですが、別の考え方はできないでしょうか?
・その物を見るたびに心の片隅でモヤっとネガティブ経験をする時間はもったいなくないのか
・使うか使わないかわからないものを持ち続けているコスト(家の中を占領している家賃等)はもったいなくないのか
などです。
物の数が多いほど、管理に労力が必要です。物の量をできる限り減らしておいた方が楽に片付けることができます。
自分にとって本当に必要なものは何か?ぜひ見直してみてください。
また、見直す時のヒントになるのは「片付けの目的」=「どんな暮らしがしたいのか」です。
片付けの目的とは!?何のために片付けるのかはっきりすれば、片付けは進む!
片付ける目的を間違っているから、片付け終わらない、片付けに対するやる気がおきないのかも ...
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B:片付けたいのに片付けられない理由は、収納!
Bタイプにチェックが一番多く場合、片付けられない理由は「収納」が苦手だからです。
収納って収納家具や収納用品を選ぶことで、簡単そうなイメージがあるのですが、本当に使いやすい収納を選ぶのは実は難しいのです。
・そもそも何を収納するかが曖昧(整理が終わっていない)
・とりあえずの収納をしがち
・有名な商品を使っておけば何とかなると思いがち
当てはまることはありませんか?
一般的に「スッキリ片付いている!!」と見えるのは、下の写真だと「隠す派」、そして収納の中だと「きっちり派」です。残念ながら「見せる派」が片付いているように見せるには、かなりの審美眼とスタイリング力がないと「雑多な印象」になってしまいます。
しかし、「きちんと維持管理できるか?」という観点から考えてみると、一見すっきりと見える隠す収納も、中に大量の物が詰め込まれていたらどこに何があるかわからず、使いにくくなってしまいます。
収納の考え方としては、まず物の整理が終わってから、自分が楽に維持管理できる方法を考えます。そして、その方法に合った収納用品を購入するのです。先に収納用品を買ってから、それに合わせてものを入れようとすると破綻しますのでご注意あれ!
C:片付けたいのに片付けられない理由は、習慣!
Cタイプにチェックが一番多くついた方は、片付けの習慣ができていないことが散らかる理由です。
結局いくら物を減らしても、収納を合わせても、使ったあとにまったく戻さなければ物は散乱します。「片付けたいのに片付けられない」という方は、残念ながら無意識のうちに片付かない行動をしていることがほとんどです。
もしお知り合いに、常に完璧に片づいている、整理整頓が行き届いている方がいれば、その人の行動をじっくり見てみてください。絶対に、何かしている最中や、終わる段階で片付けているはずです。(余談:私もそういう人の暮らしを初めて見たときは衝撃でした。このタイミングで片付けるんだ!?と。)
片付けられないところから、片付け習慣をつくるのは大変です。自分の行動を自分で逐一モニターしながら、意識的に変えていかなければなりません。
それは、簡単なことではないので、スモールステップで徐々に練習していくのがいいと思います。
step
11日1回リセットタイムを設け、片付ける
やりやすいタイミングでいいので、1日1回まずは5分間、片付ける習慣をつくります。
ここでの目標は、片付いた状態を自分にとって当たりまえの光景にすることです。
step
2何か1つの行動の最後に必ず片付けを終わらせるところまでを習慣化する
まずは1つ。これはなんでもいいのですが、
・食事の支度が終わった段階で、調理器具を洗っておく
・洗顔が終わった時に、洗面台の掃除まで終わらせる
・洗濯ものを取り込んだら、畳むところまでを終わらせる
・宅配が届いて中身を出したら、段ボールを解体するところまでを終わらせる
・郵便物の確認をしたら、処分するところまでを終わらせる
などです。1つ選んで習慣にしましょう。
step
3あらゆることに、習慣を応用していく
ステップ2が習慣化してくるころには、なんとなく他のモノゴトも「このタイミングで片付けまで終わらせれば早いのかな」というところに気づき始めます。ここまで来ると、だんだんと自分がとるべき行動が見えてくるので、片付けが習慣になってきます。
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片付けたいのに、片付けられない状態を早く終わらせましょう!
いかがでしたか。「片付けたいのに片付けられない」という状態を、片付けのどの段階でつまづいているのかでタイプ別に分けて解決策を考えてみました。ご自身がどこが苦手かが具体的になることで、対策が考えやすくなります。
この後は、苦手なところから着手してみてください。
もし自力で進めることが困難な場合は、一緒に片付けを進めませんか?北海道札幌市近郊の方は、実際にご自宅にお伺いいたします。遠方の方は、オンラインでのサポートも可能ですのでぜひご検討ください。