片付けられない!は共通の悩み
2024年1月6日に台湾の社團法人台灣生活規劃術協會(TALO)のカンファレンスに登壇し、慢性的に片づけられない状態にあるクライアントの基礎知識講座に講師として登壇しました。
こちらのTALOという団体ですが、日本ライフオーガナイザー協会の提携団体で、日本のライフオーガザーのコンテンツを台湾版として台湾語で受講することができます。
日本においては片付け自体に関してはSNS、TV、本なので多数紹介されていますし、その手前の段階でも日本人は結構小さい時から片付けについてはしつけの一環として考えられています。
だからこそ海外からは「日本人は丁寧に片付けていて、家がきれい」と思われていることが多いですし、同時に国内では片づけが苦手な方は肩身の狭い思いをする…という状況があるのではないでしょうか。
片付けられない、は今では先進国共通の悩みです。ですから、ライフオーガナイズの考え方は海を渡り、日本だけでなく中国、台湾、香港でもライフオーガナイザーが活躍しています。
慢性的に片付けられない状況は、今後増加する可能性が高い
私はSNSでも片付けの意識が高い方ばかりがいるコミュニティを見ているので、時々錯覚してしまいそうになりますが、まだまだ安全に、全てのものが適切に管理できている物量で暮らしている人が多いとは言えません。
同時に日本では、慢性的に片づけられない状態に対する理解、サポートが進んでいるとはいいがたい状態です。この状態で、どんどん私たちが年齢を重ねていき、体が思うように動かない、認知機能が衰えていく…そうなった時にはどうなってしまうか想像できますか。
台湾で困難な状況を抱えているクライアントのサポートの実際の様子はわかりませんが、当日は台湾のオーガナイザーたちがボランティアで作業を行っている写真をたくさん見せていただきました。そうすると、シニア層の片付けや車いすの方の片付けの様子を見てとることができました。
今回私が伝えた「慢性的に片付けられない状態にあるクライアント」にあたる方々のサポートを、ボランティアという形で台湾のオーガナイザーはすでにされているわけです。
そう考えると、今日の登壇で話をさせていただいた内容である「一般的な片付けのアプローチとは別の方法もある」ということが、作業の経験と合わせて理解しやすかったのではないかと感じました。
文化が違っても、人生をより幸せに過ごしたい方は環境を整える
今回の登壇で台湾のライフオーガナイザー(正確には、ライフスタイルオーガナイザー)の活躍を写真や動画で拝見していると、文化が違うと生活環境も違い、作業の仕方も違うことがわかりました。
そういった文化的な環境が違っていても、片づけた後ではその家に住んでいらっしゃる方の表情も明るくなっている様子が印象的でした。
台湾でライフオーガナイズの講座を受講した方からは、人生を幸せに過ごすため、というフレーズがでており(Googleレンズの翻訳なので正確なのか定かではありませんが…)、環境を整えることが生活の質を向上することにつながるというのは文化を越えて共通なのだと感じました。